わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: ラノベの元祖は川端康成「夕映え少女」

ライトノベルの最初の一冊は? 世間を席巻する前からジャンルとして確立されており、ヤングアダルトとか、ジュブナイルとして、いわゆる「児童書」とは区別されていた。朝日ソノラマ文庫や早川JA文庫が入口だった人もいるはず。 ややもするとラノベの定義まで遡及するかもしれないので、ここではコバルト文庫の最初の一冊として川端康成「夕映え少女」を読む。思春期の少女の微妙な心理から、成熟した女性のひたむきな想いを、7つの短篇におさめている。百合やら超能力者が普通に出てくる、立派なラノベですな。右端の書影は新風舎の新装版。コバルト版は少女処女してる。 白眉は「むすめごころ」、本物よりも乙女心を理解していたのかしらんと言いたくなるぐらい、もどかしさとせつなさを上手く描いている。女学校の寄宿舎での語らいを思い出して。 でも、いっしょに腰をかけて、さてなにをしようというのだろう。私はただ幸福なだけだ。涙ぐんでなにか

[webmarksjp]

物欲

[ushiwatat]

川端康成『夕映え少女』。|ちなみに、ツンデレ小説の元祖は、谷崎潤一郎「春琴抄」|

[nemii]

そもそもラノベと純文学の明確な定義があんまりはっきりしてないかも。こういうのは、ベン図の真ん中みたいな位置付けになるのかな

[yskszk]

まあ、ロリだし＞川端

[kanimaster]

『夕映え少女』

[myrmecoleon]

ラノベの初は「とりかへばや」とか「堤中納言」とかかと。強烈な設定（男女入れ替わりやら虫好き少女やら）と既存作品のパクリと萌えで押し通して，結局gdgdな展開のままハッピーエンドに（堤は未完ばっかだが）

[asiamoth]

たしかにラノベだよね（笑）。もういちど読み返したくなった。

[shidho]

コバルト文庫に収録されている、という点で述べるのは面白い着眼点だった。/今や「土佐日記」が「ネカマブログの原点」と冗談になるからなあ。

[walkinglint]

> 告られた女の子のセリフに、せつなさ・みだれうちになる。

[fukken]

川端康成「夕映え少女」