読みやすさという価値のこと - レジデント初期研修用資料

ずいぶん前から作っていた原稿が、ようやく本として出版された。出来上がった本を、原稿の下読みを手伝ってくれた若い先生方にあげたんだけれど、「ずいぶん読みやすくなったんですね」なんて、驚かれた。 外からみて分かりにくいものの価値について。 読みやすさは分からない 原稿の読みやすさという価値は、本というプロダクトを外から眺める人から見ても、分からない。世の中には、読みやすい本と、読みにくい本とは確実にあるけれど、同じ原稿を、作者が書いたそのままを本にしたものと、編集者が手を加えて、読みやすくしたものと、両者を比較できる機会というのは、そう滅多にないだろうから。 読みやすさは、たぶん作者の側からも、よく分からない。本を書いている側は、同じ原稿を、本になるまでに何十回も読み返すから、編集者が原稿に手を入れる最終段階になると、もう書いた内容の大半を暗記してしまう。その内容に慣れすぎてしまって、今さらそ

[Southend]

“「読みやすくなりましたね」なんてびっくりされて、自分ははじめて、あぁ編集の人ってすごいんだなんて、そんなことを考えてた。”

[K_1155]

リズムのない本というのは、「読みにくい」といわれることもなく、「もっとちゃんとした編集を」なんて感想を持たれることもなく、ただ単に読まれなくなる

[zu2]

同意します。他人の仕事の価値は関わらないと見えない

[omine3]

参考書なんかは扱っている題材が大体同じなのでまさに「読みやすさという価値」の勝負になる

[syo68k]

わかりにくい価値。読みにくいと思っていても誰も自分が直そうとはしない。そんなもの。

[game856]

自分の良く分からない分野って空から降って来るって思ってしまうんですよね。それは個人の技量や思考に関係なく。やっぱ体験しないと分からないってヤツで。苦労の理解や共有ってのは実に難しい。

[hokuto-hei]

昔、別冊歴史読本にちょっとした記事を書いたとき、出版された本で自分の文章を読んで読みやすくなっているのに驚いたことがある。

[tatsunop]

デザインもまさに同じ構造と問題点が。完成品ばかりが世の中に溢れてるし。

[asakura-t]

関連：http://harada-yoichi.com/fields_note/blog/2010/03/1.html

[REV]

同じ銃弾を撃つ道具でも、機関銃は「発射速度が速い小銃」では無かった件。まあ、「弾丸がなかったら銃剣があるじゃないか。銃剣がなくなれば、腕でいくんじゃ。」という国だが。

[mfigure]

ついに出版されたとの事。

[worris]

「「その価値を観測できる人がいない」仕事は、相手から安く見られる」。／文集や旅の栞を作ったりして、学校で習ったよね。

[Nao_u]

「「その価値を観測できる人がいない」仕事は、相手から安く見られる」

[psypub]

「読みやすさという価値のこと」 RT @medtoolz

[heis101]

「ページをめくる動作で、頭は一度リセットされて、次のページに記載された、新しい情報を受け入れる準備を始める。読書というのは断続的な動作の連続」「テキストベタうちの文章には、そうしたリズムは存在しない」

[medtoolz]

LaTeX だと、ソースは作者、スタイルファイルは編集者と、仕事がはっきり分かれるからこういうとき比較しやすい