百合SFブームは「ウィトゲンシュタインの梯子」なのか？

ここ数日、ハヤカワ文庫の百合SFフェアに関連して、書評家の杉江松恋がフェアに違和感を表明し、杉江を含む百合SFフェア懸念派の発言がTogetterにまとめられ、さらにハヤカワの編集者がそのまとめの削除を申請する……といった一連の出来事が、ツイッターのごく一部を騒がせていた。 （ハヤカワ編集者の削除申請を、百合SFフェア批判の封殺と解釈しているらしい発言をいくつか見かけたが、あれはむしろ杉江松恋らフェア批判者への反発をこそ抑え込むための措置だったのではないか） そんな状況の中で、百合SFフェアに含まれる作品の著者が投稿したのが、以下のツイートだ。 百合SFブームは「ウィトゲンシュタインの梯子」のようなものであり、将来的に特にカテゴライズなく同性愛テーマの作品が普通に幾多もある環境が作られなければならない。— 草野原々/GenGen Kusano (@The_Gen_Gen) June 2,

[gentleyellow]

SFっていうのは古くから、タイムマシンで未来に行って親戚の女の子と結婚するような話がオールタイムベストになるジャンルであって、高尚さを求めるのはニワカだと思う。

[msdbkm]

百合SFの梯子を上った先は百合SFやらBLSFやら無機物愛SFやらが特別視されることなく雑多に存在している世界なのでしょうけれども、その中で商売上の企画として百合SFフェアを打ち出すのはまた別の話のような

[n_kasei]

私も、やるならば「ジェンダーSF」くらいの射程で良いと思っている。増田の指摘する梯子そのものを愛している人の問題もそうだし、（草野原々の論はもっともだが）存外に百合SF梯子の段数は短いと感じているからだ。

[c_shiika]

たぶんSFのことだから精神をサーバにアップした元おっさんの美少女同士の百合みたいな百合のボーダーラインを突っ走る奴らが続出する。

[ROYGB]

日本人作家特集とか非英語作品特集みたいなのと同じと考えたら、将来的に無くすべきものとかでもなく、ジャンルの中にあるサブジャンル的なものをとりあげただけとも言えるような。

[greenT]

異性に物語を仮託することで現実の諸問題からワンクッション置けるというのがBL/百合のキモだと思ってるんで、現実問題を積極的に絡めるこの問題提議にはいまいち乗り切れない(そうじゃない百合読み達も知ってるけど