学術書の類を読むときはプロによる書評も一緒に読め

ブレグマン（2021）『Humankind 希望の歴史』を勝間さんがブログで紹介しているが、その記事のブコメが地獄と化している。 https://b.hatena.ne.jp/entry/s/katsumakazuyo.hatenablog.com/entry/2021/08/12/162845 「なんとなくだが俺はこう思う」「著者はチェリーピッキングしててクソ」みたいな主張がエビデンスなしに書かれており（そもそも君たち原書読んだ？）、それらにスターが当然であるかのように集まっている。これらは理性的な議論でもなんでもなくただのエコーチェンバー現象である。やはり、ブコメという文字数制限があるメディアできちんとした議論を行うのは無理があることが分かる。 こういう学術書やそれに近いものを読むときに私が習慣としていることがある。本を読む前にプロによる書評を読め。 ここでのプロというのは、新聞でそう

[honeshabri]

こういう時に古典を勧める人がいるけど、古典もそれ単体で読んだらダメだよ。現代では主張の多くが否定されていることもよくあるし。古典となるのは内容が正しいからではなく、言及され続けているからなので。

[nikunonamae]

学術書ではなく啓蒙書もしくは一般教養書だと思う。『アメリカの反知性主義』『利己的な遺伝子』等の“古典的名著”（個人的嗜好による選書）もこのカテゴリに含まれるので一律『日本国紀』扱いには賛同しかねるな。

[ibip]

こうした本、まず学術書じゃないという認識から始めてね。日本で言えば、日本国紀などのトンデモ本に近い

[bleut]

この手の本は基本的に読む必要はないと思っている。中には良書もあるんだろうが、それを見抜くためには多大な労力が必要なので、知識獲得手段としてはかなり効率が悪い。読むべきは歴史の風雪に耐えた古典的著作。

[machida77]

ああいうのはノンフィクション作家、ジャーナリストの本であって(日本で言えば立花隆の本に近い)、学術書とは言わない。

[anus3710223]

そもそも本1冊読んだだけで知識を得られたor信じられるとなる感覚が理解できない。それらの先行研究や对となる主張等もあるわけで。

[kokekokekoke333]

読んで驚いたり、感心した時にそういうレビューを探すようにしてる。目から鱗って時は自分に評価する力がないってことだから。『銃・病原菌・鉄』なんかも面白かったけれど、色々批判があることが分かって良かった

[seven_cz]

隙自語。ゼミで輪読してた本でどうしても数式展開が腑に落ちないところがあり、数時間ほど粘ってみたのだがお手上げ、web検索したら著者の一人が正誤表出してて、疑問が氷解したことなど思い出す。ネット便利ー。

[non_117]

消費者は流行りものだからという理由でしょうもない本を読みがち

[ko2inte8cu]

いや、まぁ、文系の一般向け単行本は、ゆうて誰も重視してないから。「個人の感想です」みたいなもんやろ。書店からはすぐ消えるし。読まんでも困らんし。学界が未熟すぎんねん

[p_shirokuma]

『Humankind』は「突出」してた。類似分野の書籍たちのなかで、勇み足とイデオロギー臭で一歩踏み込んでいたというか一線を超えている感があるというか。だから『Humankind』から何かを引用しようって気持ちにはなれない。

[NOV1975]

ご尤も。

[REV]

「先行研究」＋当該書籍や論文や文章＋業界人の評は三点セット。『査読論文』は一応三点を満たしている（から全て正しいとは言ってない）。約束と愛と賞味期限くらいのセット。/ 講談社『ゲームの歴史』は学術書か？

[tomex-beta]

”ここでのプロというのは、新聞でそういう書評をいっぱい書いているプロのレビュワーのことではなく、プロの学者のことである。”

[daruyanagi]

ああいうのに流されないでも、人間は読むべき時に読むべき本に出合う（日頃から読んでれば（積んでればｗ

[HanaGe]

（一部）ブコメ厳しすぎ。誰しもが専門家ではないし、読書のカンも人それぞれ。大卒前提も、あなたや、その周辺なりの定点観測に過ぎない。「そんなの当たり前でしょ」って時点で居住地井戸の蛙とどっこい

[shikiarai]

あーゆー本は一旦読んでから同じ本を読んでボコボコに腐している人の書評を読み漁るのが本当の楽しいところ

[cuttoff19]

人文社会学の一般書を読むときのお話

[arguediscuss]

日本語なら図書新聞かなあ。読むのにお金か手間が掛かるけど／ただこの理屈でいうと、勝間さんの記事が（勝間さんは本を読んでいるがプロではないという意味で）「地獄」の始まりになってしまうのでは？という気も。

[Outfielder]

『アメリカの反知性主義』を内田樹先生が評してるの本当に信用に値するのかしらとか、ジュディス・バトラー先生の本を日本のフェミニズム系の先生が評してるの本当に中身理解して言ってるのかしらとか、そんな話？

[repon]

“日本語の書籍なら「（書名） 書評」でググる。学者による書評に絞りたい時は「（書名） 書評 教授」でググったり「（書名） （著者名）」でGoogle scholarしたりするとよい。”

[and_hyphen]

基本的に一冊読んで「完全に理解した」になるなってことのような気がする。おれはもう脳が疲れててその辺の本はだいぶ積んである

[n_231]

この本で全ての疑問が解けました！！！って釣りタイトルかなりアレよね。人間の善性でこのブコメ欄も説明できるのかなるほど強いな〜と思っていた

[baseb]

典型的な例が「銃・病原菌・鉄」だな。この手の本は自分が賢くなった気分を味わえるから売れるのだろう。言ってしまえばスノッブな民間人にとってはそれで十分なのだろうけども。

[ssids]

例えばウェーバーを批判抜きで今読むのもどうかなぁとか思うので、結局は新旧関係なく批評は目を通すべきでは

[kotobatoko]

私は出版社でフィルタリングしてる。人文学であればみすず書房、勁草書房、青土社、岩波書店、紀伊國屋書店あたりは信用することが多い。

[mnagi]

書籍の読み方。

[shioki]

“英語の書籍（日本語に翻訳された本を読むときもこれで原著の評判を調べる）なら「（書名） （著者名）」でGoogle scholarするのがおそらく一番よい。ある程度有名な本ならプロによって書かれた書評が学術ジャーナル”

[hohototo]

いきなり古典は危険です。自分の場合、定評のある新しめの新書から読みます。

[lostnamer]

“本を読む前にプロ（ライターでなく学者）による書評を読め”　でもここで肩書しか見てない市井の方々は、大澤翔平や武田邦彦なんかも「学者」とし認識しちゃうじゃん？　学者の信頼性を担保する書評を探さんとな

[homaju]

書評の調べ方

[koheko]

勝間さんは信用できる人な気がするけど、この本と、その前の「悪いやつほど出世する」という本を誤読してる気がするので、ちょっと心配。読みたいように読み飛ばしてる気がする

[yarumato]

“本を読む前に専門家による書評を読め。文化人類学者「著者はジャーナリストで文化人類学について何も知らない」書評の探しかた。日本語の書籍なら 書名 書評 でググる。英語なら、書名 著者名でGoogle scholar”

[htnmiki]

娯楽小説しか読まない私は騙されないので大勝利！

[nandenandechan]

そもそも本読むのは趣味であって仕事や研究、趣味でもなければそんな事は出来ないから私はブックログの書評読んでるし、ネットはブコメ読んでる。

[flont]

まず学術書じゃなかった

[misomico]

どの本にも毒と薬が含まれてて、いっぱい読んで毒を薄めるしかない