ちょっとした夢 - 科学と生活のイーハトーヴ

昔の小説を読んでいると見かける転地保養とか長逗留。あれをやってみたいという夢がある。 たとえば太宰治。 八月には、僕は房総のほうの海岸で凡そ二月をすごした。九月のおわりまでいたのである。 太宰治『彼は昔の彼ならず』 たとえば江戸川乱歩。 当時私は避寒旁々少し仕事を持って、熱海温泉のある旅館に逗留していました。毎日幾度となく湯につかったり、散歩したり、寝転んだり、そしてその暇々に筆を執ったりして至極暢気に日を送っていたのです 江戸川乱歩『黒手組』 ちょっとマジですかそれ、そんなこと可能なんですかみたいなやつを書いているのが葛西善三。 夏前から文官試驗の勉強に來てゐて、受驗後も成績發表まで保養がてら暢氣に滯在してゐる二人の若い法學士――Ｆ君は二十五、Ｎ君は二十四――二人とも學校を出てすぐ大藏省に入つたのだが、試驗準備中は何ヶ月役所を休んでゐても月給が貰へるのだと云ふ、羨ましいやうな身の上の青年

[pollyanna]

こういうことを考えていたり、とうてい住めっこない億超えの住宅の間取り図を眺めたりしている時間が好きですよ。

[hahalog]

逗留憧れる。私も以前から気になっていた。作家先生方の逗留をまとめた文献、あったら読みたい！

[blackrabbit1]

お金なしでもというと居残り佐平次方式、あれ現代でいうと...と考えると、佐平次は実のところ結構働いてる、そうするとシニア海外協力隊？急になんだか「長逗留」の甘い響きがなくなってきますね。

[hiromark]

いいですなーいいですなーこういうの

[Nean]

“空からお金が降ってこないかしら”

[screwflysolver]

わかる

[khtokage]

少し違うけど、歴史小説とか読んでると昔は時間と距離の感覚が全然違って面白いなとよく思う。江戸時代に家族で花見に片道数日の所まで2週間ぐらい掛けて行ってたり、普段も徒歩3-4時間の所に平気で出掛けてたり。

[agrisearch]

「転地保養とか長逗留」