女性専用車両とカテゴリー保護のジレンマ « SOUL for SALE

鉄道会社が設ける「女性専用車両」については、こうやってネットに文章を書き始めた20年くらい前には既に定番の「着火ネタ」だったから、もう何周目だよ見飽きたよという人もいると思う。もちろん、それにも関わらず一向に状況が改善されていないように見えるのもまた確かで、体が小さく、髪を伸ばしてたりすると痴漢に遭遇することもある身としては、暴力が個人ではなくカテゴリーに向けられることの理不尽さや、自責の念、自罰感のようなものを経験することも多く、どうにかならないもんかなあとついいろいろ考えてしまう。というわけで、少し抽象度の高い社会思想のお話。 今回の議論の発端はこちらの記事にあるような、女性専用車両への男性の意図的な乗車とそれがもたらすトラブル。少なくともネット上（の一部）では議論を喚起することに成功したという点で、実行した人たちの目的は果たされているようにも思う。ただ山口先生がお書きになっているよう

[rgfx]

「保護されたカテゴリーへの憎悪」を我慢できない層こそが、認知の歪んだ・軽犯罪リスクが高めの群ですよね、これ。

[RPM]

現在のSNSが主流になったネットでは、「似た主張/属性の人がどんどん勝手に繋がり、そこでのウケがいい極論や暴言を吐くほど身内で賞賛される」という構図なので、根本的に対話自体無理じゃない？と思ってる。

[kurokawada]

痴漢など考えたこともないのに「男性」というだけで痴漢犯と連座させられるがごとき扱いを受ける場合、これを不服とするのはそんなにおかしなことではない

[anmin7]

シェルターとしての女性専用車両にひとりの男性として不服はない。あの混雑率では1車両くらいでそんなに差は出ないだろ。「差別されている、犯罪者扱いされている」を「痴漢被害防止の一翼を担う」と改められれば。

[REV]

「皆が納得できる原理を構築する共同作業」なんて誰も求めてない。求めるのは「他人を驚かせない社会」じゃなくて、車のクラクションを禁止し、歩行者をベルで追い払える社会らしいので。

[miruna]

きわめてまともな話

[nizukakotaro]

僕は「女性専用車両」は「本来はこれくらいの乗車率が望ましい」の具現化で、ラッシュアワー自体が異常な現象なんだけど、それを言ってもどうもならんのがもどかしい。

[yyamaguchi]

「保護／排除されるカテゴリー「である人」どうしが互いに憎悪と、すれ違いの徒労感しか持たない論争が繰り返されれば、それは結果的に「分かり合えない人といかに関わりを断って生きるか」という志向を強める」

[Ayrtonism]

たかだか1両を女性専用に割り当てることで、痴漢被害の一部を確実になくせるのであれば、コスト的には悪くないと思っている。それで他の車両が混雑してるのは不愉快だけど、それは全て痴漢の責任と思っている。

[jaguarsan]

痴漢ではない男性乗客は犯罪予備軍ではなく、同じ満員電車の被害者　という前提が保てない論に与する気はない

[quick_past]

自分も守って欲しいというなら、守るべき理由と声をまとめて世間に働きかけないといけないと思う。今保護されてるものはそうして来たはず。

[rna]

「僕が思春期の難しい問題を抱えた中学生に話をしても何も通じないだろうけれど、僕の話を受け止めた担任の先生なら、長い時間をかけてその子と通じ合うことができるかもしれない」

[mogmognya]

痴漢のターゲットにされやすい人を男性女性に関わりなく皆で協力して守るシステムが専用車両では。ターゲットにされにくい女性も専用車両に乗ることで他の車両の混雑緩和に協力しているわけでな。