故・白川静さんの遺稿をもとに字書『漢字の体系』を編集 １字ずつ確認する膨大な作業が結実｜じんぶん堂

記事：じんぶん堂企画室 職場の机に向かう竹内涼子さん 書籍情報はこちら ルーペと小型キーボード 多くの出版社や書店が集まる東京・神田神保町のビルに平凡社はある。 編集者たちの机は、どれも多くの資料や本が山積みされている。 その中のひとつ、竹内さんの机には、ルーペが置いてあった。物の上にのせて拡大して見るタイプのものだ。雑誌編集では写真の確認などに使うことが多い。 「漢字の字体が正しいかどうか、ゲラの確認に使うんです」 ゲラの確認に使うルーペ さらに机の奥には、パソコンのモニターとは不釣り合いな、小さなキーボードも見えた。幅22センチほど。電卓と見間違えそうなサイズだ。 「ゲラを広げる時に邪魔にならないよう小さなキーボードを使っています。これでもちゃんと打てますよ」 平凡社で「白川編集部」と叢書「平凡社ライブラリー」の編集長を務める竹内さん。入社して約30年になる。 高名な学者の担当に 竹内

[bokmal]

“「山を移す、言うてな。何ページと決めて毎日少しずつやっておれば、いつの間にか終わっとる」”

[lorenz_sys]

白川先生の辞/字典は単なるリファレンスではなく味わって読むもの。

[gcyn]

「3月までは800円安い」なんていうのがあるんだなー。

[jazwol]

息子の名前は白川さんの解釈を基に決めた。既にある文字に新しい（むしろ古からある）意味を含めるということは、既存の価値観に新しい視点をもたらすきっかけになると思う。

[hobbling]

うお、買わねば、ポチった

[sakahashi]

”竹内さんは出来上がったばかりの『漢字の体系』を携え、京都市内にある白川さんの墓を訪れた。 　「長くかかってしまいましたが、ようやく刊行できました」 　そう報告すると、やっと肩の荷が下りた心地がした。