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「変な矛盾したことを言ってる」昭和天皇の抵抗を押し切り宮中に“送り込まれた”のは…側近が知る天皇の“本音と愚痴” | 終戦、78年目の夏 | 文春オンライン
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「変な矛盾したことを言ってる」昭和天皇の抵抗を押し切り宮中に“送り込まれた”のは…側近が知る天皇の“本音と愚痴” | 終戦、78年目の夏 | 文春オンライン
元銀行家で民間から“改革”のために初代宮内庁長官に就任した田島道治氏。敗戦後の1948年から1953年まで... 元銀行家で民間から“改革”のために初代宮内庁長官に就任した田島道治氏。敗戦後の1948年から1953年まで昭和天皇に仕えた。手帳や日記帳、「マル秘」と書かれたノートなどには、昭和天皇の発言や二人のやり取りが詳細かつ膨大に記されていた。この夏、貴重な史料が全7巻の『昭和天皇拝謁記』(岩波書店)として完結。編集委員をつとめた名古屋大学大学院人文学研究科准教授の河西秀哉氏が、読みどころを深掘りする。(全2回の1回目/後編に続く) 昭和天皇 ©JMPA ◆ ◆ ◆ 宮中改革のために派遣された人物 1948年6月5日、宮内府長官に田島道治が任命された。彼は芦田均首相から長官として送り込まれてきた人物であった。日本国憲法によって象徴となった天皇制を実質化するため、「旧憲法的感覚」を有した天皇側近を一掃することが片山哲前内閣から課題となっていた。そこで、GHQの宮内府の機構縮小要求(それを踏まえ、宮内府