「プラス3000歩」で血圧は下がる

普段あまり体を動かさない、高血圧のある高齢者に「1日の歩数を3000歩増やす」という課題に約5カ月間取り組んでもらった結果、血圧の低下が見られたという研究結果（＊1）が報告されました。総歩数の目標は設けず、参加者の1日の歩数の合計は7000歩弱でしたが、それでも血圧を下げる効果が認められました。 高齢者の1日の平均歩数は4200歩程度 血圧が高めになった人に最初に勧められるのが生活改善です。まず行うべきことの1つは運動ですが、高齢者の場合、ジムなどに通って定期的に運動することは容易ではなく、最も簡単にできる日常的な運動はウォーキングになります。しかし、1日に何歩歩けば血圧が下がるのかは明らかではなく、高齢患者にも歩行が血圧低下効果をもたらすかどうかも不明でした。