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会計、店の女 - 辺境にて
今年一番の引き潮の中、K丸は無事に接岸した。無事に接岸しているうちに桟橋の階段を急いで降り船に飛び... 今年一番の引き潮の中、K丸は無事に接岸した。無事に接岸しているうちに桟橋の階段を急いで降り船に飛び移る。同時に船は後退し、彼岸のクニャの夜景へ向き直った。 昼のクニャなら何度も歩いているが夜は初めてだ。厳密には去年の夏一泊した事があったがあくまで事故である。遊ぶ金もなく翌日も畑仕事だったので、町中華を食べて海の駅のベンチで寝ただけだ。決して煌びやかな体験ではない。 それにわざわざ宿に泊まってまで遊びに行こうとも思わない。だからあの灯というものは私に無関係なただの夜景であり、一枚の絵に過ぎなかった。鄙びた港町と入れ替わり現れる、華やかな夜の都。その空気を空想して楽しむためだけに在るのだ。そしてその風景はこれまでに旅した色々な街の夜だった。 船の照明が消え天頂に星の海が現れる。エンジンの回転数が上がり、騒音で会話もままならなくなる。桟橋が徐々に遠ざかり始める。夜風が涼しい。しばらくそのままで居