「人生を終わらせる決心」について考えるとき「人生を生きる決心」も考える【スタンフォード大学いのちの授業】（スティーブン・マーフィ重松）

全米を代表するエリート大学の学生たちが、死を身近に感じるレッスンを受けることで、自らも語り、そして変容し成長していく。実際の感動の授業を再現。 スティーブン・マーフィ重松氏は、スタンフォード大学でマインドフルネスやEQでグローバルスキルや多様性を高める専門家として知られる。そんな著者の『スタンフォード大学 いのちと死の授業』から、すべての年代の人々へ向けて「よりよい生き方」へのガイドとなり得る章をご紹介します。 何が私を生き続けさせているだろう 私たちが人生を終わらせる決心について考えるときには、人生を生きる決心についても考えます。望むときにはいつでも自分のいのちを終わらせることができる力が私たちにあるでしょうか。本当に望むなら、生き続けられる力が私たちにはありますか。 祖母は人生の終わりに近づくにつれて、ときどき「もう死にたい」と私を困らせました。祖母の死にたいという願望は受け取りました