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円安とは
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しかしながら、人口が減少するエリアではこうした手法は効果的とは言い切れない。人口減少エリアとは一般的に高齢化率が高いからだ。運転免許を自主返納する人は増えている。目玉商品に魅力を感じたとしても、店側が設定した日時に遠くの店舗まで足を延ばすかといえば、そういう人ばかりではないだろう。 むしろ、買った商品を持って帰る労力を考えれば、自宅近くの店舗のほうが割高であっても楽だ。最寄品(食料品など近所の店で頻繁に買う品)の商圏は半径500メートル~1キロメートル以内と言われる。認知症の人などにとっては、安さだけでなく、店員が親切に対応してくれる店のほうが買いやすい。商圏人口が減るということは、同時に、消費者が求める「便利さ」のモノサシも変わるということだ。 品揃えが悪いスーパーマーケットが増える 一般消費者にとってはあまり馴染みがないが、国内の食品流通は食品卸業によって支えられている。日本の場合は各
デジタルは図書館でもっとも急成長している分野である――。こう言っても、ピンと来ない人もまだ多いかもしれない。しかしたとえば、北米最大の電子図書館サービスを展開するOverDriveは、2019年から2020年にかけてデジタル図書の貸出が33%増加し、貸出件数は3億6600万件から4億3000万件に増加し、2021年には5億件に急増した。 全米図書館協会(ALA)が発表した、レイチェル・ノオルダ博士(Rachel Noorda, Ph.D.)、カティ・インマン・ベレンス博士(Kathi Inman Berens, Ph.D.)による『デジタル公共図書館エコシステム2023』(Digital Public LibraryEcosystem 2023)を元に、近年のアメリカの公共図書館サービスの動向について見てみよう。 紙の本よりも電子書籍の予約数が2倍 代表的な企業であるOverDriveは、
「科学は万能である」という傲慢さにとうとうブチギレ…50年前、自然科学にガチンコの喧嘩を売った男の「覚悟」 「人類学」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるだろう。聞いたことはあるけれど何をやっているのかわからない、という人も多いのではないだろうか。『はじめての人類学』では、この学問が生まれて100年の歴史を一掴みにできる「人類学のツボ」を紹介している。 ※本記事は奥野克巳『はじめての人類学』から抜粋・編集したものです。 将来は科学者か 20世紀から現代に至るまで、人類学の圧倒的なカリスマとして活動するティム・インゴルドがケンブリッジ大学に入学したのは、1966年のことです。それはちょうどベトナム戦争が泥沼化していた時期にあたります。 1954年、アメリカが南ベトナムへの財政・軍事的支援を行ったのをきっかけとして、南ベトナム解放民族戦線がゲリラ戦を開始しました。1964年、北ベト
一点をボーッと見るだけで過去のトラウマを克服できる、米国発のメンタル・ケア手法「BSP(ブレインスポッティング)」。日常よくあるストレスによって受けた心の傷であれば、このBSPを使って一人で癒すことが可能です。そんな画期的なセルフケア「セルフ・スポッティング」の方法を、著書『一点をボーッと見るだけ! 脳からトラウマを消す技術』(講談社刊)から抜粋して紹介します。 前編記事『たった1回で身も心も軽快に! 「死にたい」と思い詰めた会社員を救った驚きのカウンセリング』より続く。 BSPは「一点を見続ける」だけの簡単なテクニック さて、BSPのセッションをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。カウンセラーが行っていたのは、次の3つだけに見えたと思います。 •クライエントと解決したい問題について話す •指示棒を使って一点を見続けてもらう •クライエントの様子を見ながら、ときどき言葉をかける いっ
イランでは「好きなことを言って、好きな服を着たい!」と言うだけで思想犯・政治犯として逮捕され、脅迫、鞭打ち、性的虐待、自由を奪う過酷な拷問が浴びせられる。2023年にイランの獄中でノーベル平和賞を受賞したナルゲス・モハンマディがその実態を赤裸々に告発した。 上司の反対を押し切って担当編集者が日本での刊行を目指したのは、自由への闘いを「他人事」にしないため。ジェンダーギャップ指数が先進国最下位、宗教にも疎い日本人だからこそ、世界はつながっていて、いまなお闘っている人がいることを実感してほしい。 世界16カ国で緊急出版が予定されている話題作『白い拷問』の日本語版刊行に先駆けて、内容を一部抜粋、紹介する。 『白い拷問』連載第9回 語り手:ニガラ・アフシャルザデ ニガラ・アフシャルザデ(1978年生まれ)はトルクメニスタン市民である。2014年にマシュハドにて
ジェットコースターで結石を出す、うんちを移植してガンや認知症を治す、万引きや虐待の時に活性化する脳の部位がある…。こうした研究は実際に存在するものです。 そして、最先端の研究分野ではこのほかにも身体や病気について次々と新しい事実が明らかになっています。そんな“人体の話”をまとめたのが『ウソみたいな人体の話を大学の先生に解説してもらいました』。 Xのフォロワー22万越えの大人気ニュースサイト「ナゾロジー」の協力のもと、岡山大学大学院教授の中尾篤典氏と脳神経科学者の毛内拡氏が解説します。(※本記事は同書の一部を抜粋・編集したものです。) 怪我での死亡率と病気のなりやすさも血液型でわかる? A型は几帳面、B型はマイペース、O型がおおらかで、AB型は変わり者…血液型といえば、日本では性格診断によく使われています。 こうした診断は不思議と自分や周りの人に当てはめてみると当たっているように思うことが多
人間の自然寿命は38歳 とりわけ40代以降という人生の後半において、より善い生き方とはどのようなものなのでしょう。その問いに対するヒントは、生物学の中に見いだすことができます。 自然のままの生物としての寿命を「自然寿命」といい、人間の自然寿命は38歳と推定されます。40歳以降は本来ならとっくに死んでいるはずです。ちなみに、観察されている限り、ほかの生物たちでは、自然寿命と実際の寿命がほぼ一致します。人間だけが自然寿命の倍以上も生きられるのです。 生物学的には自然寿命を超えた40歳以降はいわば、「おまけ」のようなものだとわかります。「おまけ」があることに感謝するのなら、みずからの規範に基づいて自分自身の人生を生きることが、いいかえれば、社会の束縛や拘束から少しでも自由になって、自分の欲望を解放しながら楽しく、面白く生きることが、40代以降の人間に求められる生き方だと思うのです。 そのことを納
「戦友会」と聞いてピンとくる人は、どれだけいるだろう? 慰霊や親睦のために作られた元将兵の集まりだが、その「お世話係」として参加し、戦場体験の聞きとりをつづけてきたビルマ戦研究者がいる。それが遠藤美幸さんだ。 家族でないから話せること、普段は見せない元兵士たちの顔がそこにある。『悼むひと 元兵士と家族をめぐるオーラル・ヒストリー』(生きのびるブックス)から、その一端をご紹介したい。世界中がキナ臭い今、戦争に翻弄された彼らの体験は何を教えてくれるのか。 戦争を知らない人たち 水足さんは、戦友以外の戦後世代の会員にも問いかけた。 「愛国主義者の皆さん、戦後70年にどう思われますか」 《60代の男性の場合》60代男性は「海軍の父からは何も聞きませんでした。若い時、海軍関係の本を読んだが、陸軍の人たちの話は思っていた以上にリベラルでした。皆さんの戦争体験の証言はリアルで本とは違いました」と話した。
心がとろける「東洋の美」てんこ盛りの殿堂が大阪中之島に改装オープン! 関真弓「大阪ワンダーランド」第21回 大阪市立東洋陶磁美術館 4月12日にリニューアルオープンを迎えた大阪市立東洋陶磁美術館。中国・韓国陶磁を中心としたコレクションは、世界第一級の質と量を誇る。また、その歴史的な背景も、何とも大阪的。道頓堀や大阪城もいいけれど、東洋陶磁美術館を訪れんと、大阪に来た甲斐がないというもんよ。心がとろける優婉閑雅(ゆうえんかんが)な作品の数々を、思う存分味わってみて。 中之島界隈は、大阪の中でも最も緑豊かで美しい地域のひとつだ。堂島川と土佐堀川に挟まれた東西約3キロの細長い中州・中之島には、大阪市中央公会堂や大阪府立中之島図書館、日本銀行大阪支店などの歴史的建造物に加え、国立国際美術館や大阪中之島美術館、中之島香雪美術館、大阪市立科学館(2024夏リニューアルオープン)や大阪出身の建築家、安藤
日米金利差が縮小した時、どの程度円高に揺れ戻すか こうした円相場の経常的な需給は、長期の時間をかけて進む趨勢的な変化なので、目先2~3年の時間では大きく変わらないだろう。一方、日米の金利格差は、短期・中期の時間でも日米双方の景況とインフレ動向次第で大きく変わり得る。 目下のところ、2022年以降のドル金利の急速な引き上げにもかかわらず、米国の景気は多くのエコノミスト予想に反して底堅く、インフレ率も2%まで低下していない。しかし全ての景気回復期は最後には景気後退を迎える。今後2~3年の時間で展望すれば、ドル金利は下がる公算が高い。 一方、日銀は今年3月に「マイナス金利」とYCC(イールド・カーブ・コントロール)と呼んできた金融緩和政策を終焉し、短期政策金利を操作の対象にする伝統的な金融政策への回帰を宣言した。しかしながら短期政策金利は依然ほぼゼロ金利である。また大規模に購入した国債の保有残高
根性論を押しつける、相手を見下す、責任をなすりつける、足を引っ張る、人によって態度を変える、自己保身しか頭にない……どの職場にも必ずいるかれらはいったい何を考えているのか。発売たちまち4刷が決まった話題書『職場を腐らせる人たち』では、ベストセラー著者が豊富な臨床例から明かす。 本人なりの自己保身 「なぜどんな会社でも「人間関係のトラブル」が絶えないのか…「不和の種をまく人」の実態」で紹介したAさんの思惑を理解するには、彼が社内で置かれていた立場に目を向ける必要があるだろう。Aさんは昇進とはまったく無縁で、ずっと平社員のままだった。なぜかといえば仕事が遅いからだ。非常に几帳面で丁寧なのだが、その分時間がかかるので、こなせる仕事量が少ない。若い頃は、「もっと速くしろ」と上司から叱責されていたそうだが、急かされると焦るのか、仕事が雑になってミスが格段に増えるので、周囲も次第にあきらめてきたようだ
アメリカのZ世代(2022年時点で13~25歳)やミレニアル世代(同26~40歳)の図書館利用の実態がおもしろい。なかなか意外な結果になっているし、アメリカ図書館協会(ALA,American Library Assoxiation)の提言も、日本の本好きがよく言うステレオタイプな「図書館かくあるべし」論とは違うものだ。 Z世代が図書館を利用するためには、物理的なスペースと印刷物が必要 ALAからポートランド州立大学のカティ・インマン・ベレンス(Kathi Inman Berens)、レイチェル・ノオルダ(Rachel Noorda)による『Z世代とミレニアル世代公共図書館の利用方法とメディア利用による識別』(Gen Z and MillennialsHow They Use Public Librariesand Identify Through Media Use)が発表された。 この
今や世界中から富裕層がこぞって訪れる冬の高級リゾート地となった北海道ニセコ。どうやってニセコはインバウンドをものにしたのか。海外の富裕層を取り込む外国資本の戦略、日本の観光に足りていないものとは何なのか。ニセコの成功の背景を、リゾート地・富裕層ビジネス・不動産投資の知見をもつ筆者が、これらの謎をひも解く。 *『なぜニセコだけが世界リゾートになったのか』(高橋克英著)より抜粋してお届けする。 『なぜニセコだけが世界リゾートになったのか』連載第16回 『「中国本土の投資家」が仕掛けるニセコ再開発…その「規格外な現状」と「隠された目的」』より続く アジア随一の「パウダースノー」 中国では、2022年2月に北京冬季五輪が開催されることになっている。中国初の冬季五輪開催を契機に、国家が率先してスキーの普及活動に力を注いでおり、また国民の所得水準向上もあって、中国のスキー場もスキー人口も大きく増加す
遺品は故人の生き方を反映する。大量のものに囲まれて一人で亡くなられた現場を見ると、「親子関係は良好だったのだろうか」などと、つい生前の暮らしぶりに思いをはせてしまう。誰もものを持っては逝けない。形はさまざまだが、結局のところ、最後は誰もが「身ひとつで逝く」。 孤独死、自殺、ゴミ屋敷、夜逃げの後始末……“社会の現実がひそむ”遺品整理と特殊清掃の現場を克明に記録した『遺品は語る』(赤澤健一著)から、日本の現状をお届けしよう。 『遺品は語る』連載第13回 『「どうして…」大量に新品のタオルに秘められた、母と娘の切なすぎる感動「エピソード」』より続く ご依頼主の気持ちも片づける 孤独死や自殺などの案件になると、当社の現場スタッフにとっても精神的にきつい面がある。一般の遺品整理以上の配慮がいる。たとえば作業も、室内や建物に血がつかないように運び出したりする細心の注意が必要とされる。 なにより、故人の
朝ドラのヒロインが3人も出ていた! 『変な家』という映画を見ていたら、途中からついていけなくなって、人と一緒に観ていたから立ち帰るわけにもいかず、ただただ画面に映ってるものを何も考えずに見ている時間ができてしまった。 ふと、川栄李奈と、瀧本美織は、二人とも朝ドラのヒロインを演じていたなあと、気がついた。 瀧本が『てっぱん』で、川栄が『カムカムエヴリバディ』の第三ヒロインだから、たぶん10年以上あいだが空いてるよなあ、でもそんなに年は離れていないようだなあと、ぼんやりと考えていた。 瀧本美織『てっぱん』は2011年のドラマで、川栄李奈の『カムカムエヴリバディ』は(上白石萌音と深津絵里とトリプル主演)2021年のドラマなので、ちょうど10年差で、ただ瀧本が1991年10月生まれで、川栄が1995年2月生まれなので、4歳差(3学年差)しかない。たしかに姉妹の年齢差である。 この映画ではもう一人、
リーマン後の利下げ後れ、円高、製造業流出、デフレ 日本は、1985年のプラザ合意後の円高で輸出の増加を止められ、1991年のバブル崩壊で内需も大きく失った。以後、日本経済はほぼ万年危機で、金利は低水準に貼り付いたまま。短期プライムレートは1990年に8%だったのが、1993年には2.4%、95年には2.0%、リーマン危機直前には1.8%にまで落ちていた。 2008年9月リーマン危機で、米欧の中銀は協調して敏速な利下げに出る。米連銀は政策金利を2%から1.5%に下げ、半月後の10月31日には1%に下げる。12月16日には実質ゼロの水準に下げた。日本では、短期プライムレートは2009年1月になっても1,475%あり、米国に比べて金利水準が高くなる。これで円高になり、2008年には1ドル100円ほどだったのが、2013年には80円を割る。これで製造業を初め、日本の企業は海外への流出度を大きく高め
日本は有人宇宙活動に消極的だった? 2024年4月10日、米国を訪問した岸田文雄首相は、バイデン米大統領との首脳会談で、日本人宇宙飛行士を2回(各回1人なので2名)、月面着陸させることで合意した。日本は、アメリカが進める大規模な月面活動プロジェクト「アルテミス計画」の参加国だが、計画通りに実現すれば日本人が有人月面着陸では世界で2カ国目になる。日本は、トヨタ自動車が開発中の月面車(与圧ローバー)も担当。 米国の宇宙飛行士が最初に月面に立つ予定は2026年9月ゆえ、日本人宇宙飛行士はその後になる。2030年までには実現するかもしれないが、いやはや、ここにくるまでずいぶん時間がかかったなぁと思う。 日本が初めて「本気で」月探査計画を議論したのは、およそ15年前、2009年8月に第1回の会合が開催された「月探査に関する懇談会」だった。座長は早稲田大学総長(当時)の白井克彦さんで、元宇宙科学研究所
「5月売り」の逆境にチャンスが潜んでいる… 5月は「セル・イン・メイ」(株を売れ!)と言われるが、この「投資格言」は少なくとも過去10年はまったく当てはまらなかった。 前編「「セル・イン・メイ(5月は売れ!)」はウソだった…!プロが分析して見えた!「乱調相場」に潜む「ビッグ・チャンス」の意外すぎる真実」で見てきたように、直近の10年間を分析すると、むしろ5月は「バイ・イン・メイ」(株を買え!)である。
「人類学」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるだろう。聞いたことはあるけれど何をやっているのかわからない、という人も多いのではないだろうか。『はじめての人類学』では、この学問が生まれて100年の歴史を一掴みにできる「人類学のツボ」を紹介している。 ※本記事は奥野克巳『はじめての人類学』から抜粋・編集したものです。 日本研究の名著 アメリカ人類学における重要人物、ルース・ベネディクトの著作として『菊と刀』を取り上げてみましょう。この本のタイトルを聞いたことがある人も多いかもしれません。日本国内では日本研究の書としてよく知られています。 ベネディクトは日本を一度も訪れないままこの本を書いたのですが、だからといって彼女がフィールドワーカーでなかったわけではありません。ベネディクトは1922年にセラノ、1924年にズニ、翌年にズニとコチティ、1927年にピマのフィールドワークを行い、1
あの時代になぜそんな技術が!? ピラミッドやストーンヘンジに兵馬俑、三内丸山遺跡や五重塔に隠された、現代人もびっくりの「驚異のウルトラテクノロジー」はなぜ、どのように可能だったのか? 現代のハイテクを知り尽くす実験物理学者・志村史夫さん(ノースカロライナ州立大学終身教授)による、ブルーバックスを代表するロング&ベストセラー「現代科学で読み解く技術史ミステリー」シリーズの最新刊、『古代日本の超技術〈新装改訂版〉』と『古代世界の超技術〈改訂新版〉』が同時刊行され、続々と重版を重ねています! それを記念して、両書の「読みどころ」を、再編集してお届けします。今回は、前回に引き続いて、インカ文明の石積み技術を解説します。 精緻な石組みはどう組まれたのか インカ帝国の首都として栄えたペルー南部の都市・クスコのロレート通りには、直方体に成形された同じ高さの石を規則正しく積み上げた石壁(石組み)が少なくな
【独自】吉本興業・大阪万博が今も「ズブズブ」…ペーパー法人が設立3ヵ月で2600万円公共事業「グレー落札」《大崎氏は「口利きはない」と》 ホームページでは「万博事業は受託しない」と 4月24日、吉本興業のホームページに《コーポレートガバナンスの強化等について》というお知らせが掲載された。昨年12月、週刊文春が報道したダウンタウンの松本人志氏の性加害問題を契機に、コンプライアンスの強化を打ち出したものだ。ガバナンス体制の強化、人権の尊重・人権ポリシーの策定などが記されている。 松本氏の問題については、タレント等100名以上に対するヒアリングを行ったことを明かし、《当社としては、早急に、全社員・全所属タレントに対して、時代に寄り添う意識の醸成・徹底を図る必要性を痛感しているところです》と説明している。 この文書の最後には、2025大阪・関西万博に企業パビリオン「よしもとwaraii myrai
だから、胸中に怒りが渦巻いているほど、「他人の苦しみ」を見たくてたまらず、あの手この手で他人を引きずりおろそうとする。もっとも、わかりやすい形でやると、恨まれるかもしれないし仕返しされるかもしれない。そこで、自己保身のために、『職場を腐らせる人たち』で第1章事例13で取り上げた「パッシブ・アグレッション」の形でこそこそと怒りを発散するわけである。 厄介なことに、被害者意識が強いほど、こうしたふるまいを正当化する。〈例外者〉特有の「もう十分に苦しんできたし、不自由な思いをしてきた」という認識に触れたが、〈例外者〉ほど極端なわけではないにせよ、「自分はずっと割を食ってきた」と思っている人はどこの職場にもいる。この手の人は、「自分はもう十分つらい思いをしたのだから、少々のことをしても許される」「自分は今まで損ばかりしてきたのだから、その分を取り戻すためにこれくらいのことはしてもいいはず」などと自
「iPS細胞技術の最前線で何が起こっているのか」、「将棋をはじめとするゲームの棋士たちはなぜ人工知能に負けたのか」…もはや止めることのできない科学の激動は、すでに私たちの暮らしと世界を変貌させつつある。 人間の「価値」が揺らぐこの時代の未来を見通すべく、“ノーベル賞科学者”山中伸弥と“史上最強棋士”羽生善治が語り合う『人間の未来AIの未来』(山中伸弥・羽生善治著)より抜粋してお届けする。 『人間の未来AIの未来』連載第36回 「失敗してもいいや」 羽生 実験を進めていくにしても、ほぼ無数と言っていいくらいたくさんのアイデアや方法、スタイルがありますね。でも、なんとなくこれは可能性がありそうだ、これはダメそうだと見極めていく。それは極めて感覚的というか主観的な判断ですよね。 山中 そうですね。 羽生 そういうところに、実はいちばんその人の個性というかスタイルが出るのではないかと思うんです。山
「科学は万能である」という傲慢さにとうとうブチギレ…50年前、自然科学にガチンコの喧嘩を売った男の「覚悟」 シェリー酒を飲みながら そのような科学研究の対極にいたのが、人文学の研究者たちでした。しかしインゴルドには、彼らも彼らで独りよがりであるように見えました。図書館や保管された資料の中に頭をうずめたままで、現代の人間の条件を脅かす火急の問題に対応することができていないように思えたのです。 それと同時にインゴルドは、このままでは自然科学と人文学は互いに打ち解けられないと感じていました。当時、自然科学者と人文学者は、ほとんど言葉を交わしませんでした。「お前たちに俺たちの世界が分かるはずがない」と、お互いが接触を持とうとしなかったのです。インゴルドはその分断こそ、西洋の知の歴史の大いなる悲劇であると確信しました。彼はこうした違和感を出発点にして、この2つの伝統を統合した学問を探し始めたのです。
年齢を重ねるほど不利になっていく、婚活の厳しい現実……。1300組以上を結婚に導いた婚活のプロで、著書に『2年以内に幸せをつかむ 大人婚活完全ガイド』がある佐藤律子氏は、40代以上の人には「婚活パーティー」よりも「1対1のお見合い形式」をオススメするという。年齢というハンデを乗り越え、婚活を成功させる秘策を教えてもらった。 年齢を重ねるたびに理想が高くなる…… 40代の婚活女性から、このような相談を受けることがあります。 「昔に比べて、結婚相手に対する理想が高くなっている自分に気がつきました。女友だちの旦那さんを見ても、心から『うらやましい』と思えることが少ないんです。 年齢を重ねるたびに、男性にドキドキすることも少なくなっているような気がします。このままでは、自分が納得できる男性にめぐり会えないのではないかと心配です」 年齢を重ねると、若い頃より男性を見る目が厳しくなったり、理想が高くな
インプットにも役立つ! 定型表現に関する知識は、英語を話したり書いたり(=アウトプット)する時だけではなく、読んだり聞いたり(=インプット)する際にも役立ちます。 例えば、以下の英文の意味を考えてください。 ⑴It’s good to be reminded that Frank always seems to have a few tricks up his sleeve. ⑵The young woman was trying to come to terms with her husband’s untimely death. ⑶A: I can’t believe you said my cooking was awful. B: Chill out, I was only pulling your leg. ⑷Honesty pays in the long run. ⑸Arou
安倍元首相が国士と賞賛した葛西敬之が死の床についた。政界と密接に関わり、国鉄の民営化や晩年ではリニア事業の推進に心血を注ぎ、日本のインフラに貢献してきた。また、安倍を初めとする政治家たちと親交を深め、10年以上も中心となって日本を「事実上」動かしてきた。 本連載では、類まれなる愛国者であった葛西敬之の生涯を振り返り、日本を裏で操ってきたフィクサーの知られざる素顔を『国商』(森功著)から一部抜粋して紹介する。 『国商』連載第13回 『「間違いなく国の形を変えた」...国鉄の民営化に隠された知られざる衝撃の真実』より続く 動かない分割「入口論」 中曽根康弘は1980(昭和55)年7月、大平正芳の急逝を受けて発足した鈴木善幸内閣で行政管理庁長官に就任し、行政改革に着手した。行政管理庁はその名称通り、戦後、日本の行政機構のあり様を管理、検討する臨時組織として創設された。鈴木内閣では翌1981年3月
成長に陰りが見え始めた出前館 2020年以降、新型コロナウイルスの蔓延で外食規制が続く中、広く普及したのがフードデリバリーです。 特に出前館は、Uber Eatsと並ぶフードデリバリーの代名詞となりました。実際、コロナ禍前の2019年8月期に67億円だった売上高は、2023年8月期に500億円超を記録(図表1)。わずか4年で7倍以上の成長を果たしています。 【図表1】 一方、同社が4月15日に発表した2024年8月期の第2四半期決算は、やや厳しい内容でした。まず売上高は、前年同期比0.7%増加の255億円。前年同期の成長率が11.7%だったことを踏まえると、陰りが見えています。売上に大きく関係するアクティブユーザー数も、前年同期の770万人から579万人と25%の減少です。 さらに営業赤字も続いています。今回発表の上期の営業利益は44億円の赤字でした。昨年同期の84億円の赤字から半分近くま
ジェットコースターで結石を出す、うんちを移植してガンや認知症を治す、万引きや虐待の時に活性化する脳の部位がある…。こうした研究は実際に存在するものです。 そして、最先端の研究分野ではこのほかにも身体や病気について次々と新しい事実が明らかになっています。そんな“人体の話”をまとめたのが『ウソみたいな人体の話を大学の先生に解説してもらいました』。 Xのフォロワー22万越えの大人気ニュースサイト「ナゾロジー」の協力のもと、岡山大学大学院教授の中尾篤典氏と脳神経科学者の毛内拡氏が解説します。(※本記事は同書の一部を抜粋・編集したものです。) 鼻づまりのメカニズムが解明 日本人の約3分の1がもっているといわれる花粉症などのアレルギー性鼻炎は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を呈します。その患者数は現在も増加し続けており、特に鼻づまりは不快で集中力が低下し、睡眠障害の原因となることもあります。 私た
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