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超人?それとも悪魔?『フォン・ノイマンの哲学』 - HONZ
天才には世界がどう見えているのだろうか。 これは凡人には一生わからない謎かもしれない。 たとえばア... 天才には世界がどう見えているのだろうか。 これは凡人には一生わからない謎かもしれない。 たとえばアイザック・ニュートンは、なぜあれだけ物理法則を発見することができたのか。同じように夜空を見上げても、凡人はせいぜい月がきれいだと感心するくらいなのに対して、ニュートンは「なぜ月は落下してこないのか」と考えた。天才の目にはどうやら凡人とは違うものが見えるらしい。 経済学者・岩井克人氏の回想録『経済学の宇宙』にこんなエピソードが出てくる。留学先のケンブリッジ大学には、19世紀から続く「使徒会」という秘密結社があり、知性に優れた学生が会員に選ばれるというならわしがあった。哲学者のバートランド・ラッセルや経済学者のジョン・メイナード・ケインズも会員と聞けば、レベルの高さは想像がつくだろう。 ラッセルによれば、使徒会では、世間では非常識と思われるような事柄でも自由に討議することが原則となっていた。使徒た
2021/05/29 リンク