斎藤環が映画を語る、北野武、是枝裕和、宮崎駿、そしてエヴァ 心と向き合う精神科医が映画を見て思わず気づいてしまうこと | JBpress (ジェイビープレス)

映画には製作者の意図を超えて、隠したい人格や本音、狂気の兆候が映し出される。また、ある映画が爆発的にヒットする場合、製作者の描いた精神世界とオーディエンスの心の葛藤が共鳴している場合もある。ゆえに、時として映画は恐ろしい。 心の病と向き合う精神科医ともなれば、映画を見ながら思わず登場人物や製作者や観客のダークサイドが透けて見えてしまう。『映画のまなざし転移』（青土社）を上梓した精神科医で批評家の斎藤環氏に聞いた。（聞き手：長野光、ビデオジャーナリスト） ※映画のネタバレを含みますのでご注意ください ──本書では「アウトレイジ ビヨンド」（2012）と、その他の北野武監督の映画について言及しており、北野映画の最大の特徴は「コミュニケーションの欠如だ」と書かれています。特に暴力シーンに、その特徴が表れているという印象を受けました。 斎藤環氏（以下、斎藤）：北野監督のデビュー作「その男、凶暴につ

[minamihiroharu]

色々な示唆を含むすごい文章だが 「映画における精神医学的な正しさという意味では、私は制作者が独自の精神医学を勝手に構築して物語を作るのが一番いい」 は、他にも通じる一般的な真実を感じる。

[donovantree]

>希代の大量性犯罪者の存在でさえ曖昧に容認されてしまう状況を見ると、日本はPCを語るよりはるかに手前の段階にある。　性犯罪者がまともに裁かれない国で行き過ぎたポリコレを訴える滑稽さ。

[tacticsogresuki]

たぶん、精神科医としては理由や根拠がない悪というものが存在する方が楽なんだと思う。だって治療の余地がなくて済むのだから。是枝の家族に関してはどこまでいっても作り物で、人形劇を見せられている感じが嫌。

[nisisinjuku]

デビッド・リンチのアレは統失なのか。なるほど。腑に落ちた。

[ichbin]

「過酷なトラウマがモンスターを生むという図式は、そういう事実があるとしても、被害者のスティグマを強化する恐れがある上に、話としても紋切り型に近づいてしまう」。