大手銀の新バーゼル対応は表向き一段落、それでも残る増資リスク

主要２０カ国・地域（Ｇ２０）首脳会議では、金融安定理事会（ＦＳＢ）が、グローバルに活動しシステム上重要な金融機関（Ｇ―ＳＩＦＩｓ）に対する追加的な規制や導入に向けたスケジュールを報告。大手銀グループは１５日までの決算発表で「バーゼルIII対応は、追加増資なくして可能」との姿勢をそれぞれ打ち出したが、Ｇ―ＳＩＦＩｓへの追加規制の内容次第では新たな対応を迫られる可能性もある。 ＜新バーゼル規制、各銀行は導入時に８％以上をクリアの見込み＞ 「バーゼルIIIへの対応は追加増資なくして可能」――。１５日までに決算発表を終えた三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ8306.Tなど邦銀大手首脳はこう口をそろえた。２０１３年の導入開始時期に、狭義の中核的自己資本（Ｔｉｅｒ１）比率は、ＭＵＦＧが１０％程度、みずほフィナンシャルグループ8411.Tと三井住友フィナンシャルグループ8316.Tが８％台半ばになる見込

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大手銀の新バーゼル対応は表向き一段落、それでも残る増資リスク大手銀グループは１５日までの決算発表で「バーゼルIII対応は、追加増資なくして可能」との姿勢をそれぞれ打ち出したが、Ｇ―ＳＩＦＩｓへの追加規制