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なぜ社会学の格差研究はややこしいのか(その二) - 社会学者の研究メモ
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なぜ社会学の格差研究はややこしいのか(その二) - 社会学者の研究メモ
前回説明したように階層とは価値付けされた資源へのアクセスの格差であり、あくまで人々による資源の価... 前回説明したように階層とは価値付けされた資源へのアクセスの格差であり、あくまで人々による資源の価値付けに依存した社会構造の記述である。したがって多くの人に共有された価値付けがない資源については、そういった資源へのアクセス格差を議論することにあまり意味はない(たとえばマニア向けアイテムの所持格差など)。 そのうえで、社会学では主に二つの資源格差の源に注目する。職業と学歴である。このなかでも特に職業が重視される*1。理由は様々であろうが、時点時点での所得よりも人々の経済階層の全容を反映しやすいこと、名誉の源泉となりやすいこと、といった事情がある。 社会学の階層研究にはさまさまなバリエーションがあるが、目立つのは前回触れた「階層帰属意識のメカニズム」の研究と、「両親階層による本人到達階層の不公平(階層の再生産)」の研究である。前者を引っ張っているのは高坂健次先生や吉川徹先生である。後者にはより多