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Novel「闇が滲む朝に」第2章□4回「暑さにも 雨にも風にも負けない力」 | Book Cafe K.A 1冊の本で、くつろぎのある生活を
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Novel「闇が滲む朝に」第2章□4回「暑さにも 雨にも風にも負けない力」 | Book Cafe K.A 1冊の本で、くつろぎのある生活を
片山二郎が「鈴音」の給湯室の清掃を始めようと、物置き場から上の階に上がろうとした時、トイレを清掃... 片山二郎が「鈴音」の給湯室の清掃を始めようと、物置き場から上の階に上がろうとした時、トイレを清掃する吉見鶴子が入ってきた。鶴子は息子と娘を持つシングルマザーだ。今年で65歳になる。新潟出身だが大阪に住んでいたことがあり、会話はほとんど関西弁になる。そんな鶴子はいつも通りくくっと笑いながら、建設会社に勤める息子の自慢話をする。片山はふと鶴子がいつも、くくっと笑いながら、息子のことを思うから、トイレ清掃も続けられるのだと思う。 雨にも暑さにも、風にも負けへんで 片山二郎はモップをそのままバケツの中に置いて「鈴音」の中に入った。中から物置き場に続くドアを開け、自分の清掃用具を手にした。これから給湯室の清掃を始めるのだ。 そこにトイレの清掃を担当している吉見鶴子が入ってきた。 「おはようさん」 今年で65歳になる小柄な鶴子はひょこひょこと歩きながら、傘を物置近くにおいた。 「蒸し暑いなあ。雨もなか