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おすすめの本『存在のすべてを』(塩田武士著・朝日新聞出版)感想‣本屋大賞第三位受賞作品、本当は一位でもいいのではないかと思う傑作! | コウスケの人生を愉しく生きるためのブログ
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おすすめの本『存在のすべてを』(塩田武士著・朝日新聞出版)感想‣本屋大賞第三位受賞作品、本当は一位でもいいのではないかと思う傑作! | コウスケの人生を愉しく生きるためのブログ
2024年本屋大賞にノミネートされていた10冊の中の一冊(最終的には大賞の獲得ならず、惜しくも三位... 2024年本屋大賞にノミネートされていた10冊の中の一冊(最終的には大賞の獲得ならず、惜しくも三位となっていました)だったので興味を引かれ本屋で購入して読み始めたもの。読了前に既に大賞の発表がありました。(大作でもあったので読了にかなりの時間を要してしまいました) 導入部の前代未聞の2児同時誘拐という事件から一挙に物語世界に没入されられました。子供のうち一人は直ぐに無事解放されました。もう一人も「3年後」に無事解放されるという奇妙な事件でした。しかしながら、そのベールに包まれた3年間を追う綿密なストーリーを辿る「旅」が始まります。空白の3年間を過ごした”元少年”(自身では一切口を閉ざしていました。現在は成人し画家となっています)が主人公なのだとは思いますが、元刑事、新聞記者、雑誌記者、もう一人の関連した画家、画廊経営者などの登場人物の行動、心理などが克明に描かれていく様子はまるですべてが”