ひと人：マイノリティーの権利のために闘う 弁護士・中井雅人さん（35）＝大阪市北区 ／大阪 | 毎日新聞

原点忘れず、一つずつ マイノリティーの権利のために闘う弁護士になりたい――。法曹の世界に飛び込んで約6年。外国人労働問題や入管施設の収容者への対応を巡る事件に数多く取り組んできた。 人権上の数々の疑問が指摘された入管法改正案や、名古屋出入国在留管理局で収容されていたスリランカ人女性が死亡するなどの問題が相次ぐ中、今年に入って初めて抗議デモを主催した。「危機感を抱けばできることはすべてやる」。活動は法廷の中だけにとどまらない。 原点は大学時代にある。3年次から始まった卒業研究で、人種差別やジェンダーを専門にしていた教員に出会い、その熱弁ぶりに魅了された。関連する授業にはすべて出席し、奴隷制度や移住労働者に関する書籍を読みあさった。「立場の弱い人たちの国境の移動」という歴史をひもとく中で、現代の日本でも外国人技能実習生たちが低賃金労働やハラスメントも珍しくない環境で働いていることを知り、憤りを

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