捜査1課の事件簿：「おねがいゆるして」虐待死の5歳児の訴え 覚悟を決めた1課長 | 毎日新聞

事件後、亡くなった船戸結愛ちゃんが住んでいたアパートには多くの花が手向けられた＝東京都目黒区で2018年6月8日午後3時26分、玉城達郎撮影 警視庁捜査1課に通算約16年間在籍した副島雅彦氏（63）が刑事時代を振り返る手記の8回目は、今も人々の記憶に残っているであろう6年前に発覚した虐待事件。亡くなった子どもは「もうおねがいゆるして」と記したノートを残していた。その声に耳を傾けようと、捜査の大原則に反する行動を取った1課幹部の思いが明かされる。 「捜査1課の事件簿」のこれまでの記事はこちら 次回は1月21日午後3時に公開予定です。 東京・目黒の女児虐待死事件 「事件」を確信 刑事ドラマでは、遺体の状況を確認する検視のシーンで捜査員が遺体に手を合わせる姿が描かれる。以前は異なったが、20年ほど前から、警視庁の現場でも同様の対応をするようになった。 私たちは「死者に対し礼を失しない」という気持

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「そんな私が自然と手を合わせた検視が一度だけある。なぜそうしたのか、自分でも分からない。こみ上げる怒りを抑えようと、無意識にやったのかもしれない」