令和のリアル：算数が苦手な子どもの親に、「開成」の数学教師が伝えたいこと | 毎日新聞

算数を制するものは中学受験を制す――。受験関係者の格言だが、悩む子も少なくない。「算数・数学が伸びる」ために大切なことは何だろうか。最難関で知られる男子御三家の一角、私立開成中学・高校（東京都荒川区）で27年間教壇に立つ松野陽一郎教諭（51）に聞くと、「計算が得意」「問題が解ける」の先に本当の魅力があるようだ。【安藤龍朗】 ＜主な内容＞ ・「君の考えは」入試はメッセージ ・数学は「技術」が全部ではない ・数学は「フェア」な世界 ・公理の「前提」にびっくり ・親の心構えは ・数学は「扉が突然開く」 「君の考えは」入試はメッセージ ――「入試問題は学校から受験生へのメッセージ」とも言われますね。開成中学の算数は難問で知られています。 ◆入試ですから「選抜する」ために、問題が機能しないと…