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ここではありふれた物語 - 教導者の信頼
崩れかけた石畳。背後には、かすかな月明かりに照らされた狭い廊下が見える。そこから道を折れ曲がって... 崩れかけた石畳。背後には、かすかな月明かりに照らされた狭い廊下が見える。そこから道を折れ曲がって、今から下り階段に足をかけるところだ。気をつけないと、ひどいことになる。普通ならランタンを片手に歩く通路。しかし、俺はここにいないはずの人間だから、そんなものを持たせてはもらえなかった。 壁に手をつき、一歩ずつ確かめながら下りていく。階段の造りも相当雑で、下り方向に向かって変な傾斜がついている。或いは、長年のうちに磨り減った結果だろうか。やがて、足場が平坦になった。ようやく安心だ。 暗い通路の向こうに、朧な光の筋が見える。あそこだ。 懐から鍵を取り出す。金属の擦れ合う音が、この狭い通路では、やけに響いてしまう。 「アイドゥス様」 鉄格子の合間から見えたのは、貧相な部屋だった。 ベッドの代わりに、古くなった藁束がいくつか転がされている。床の高さは廊下と変わらず、天井は高かった。だいたい二階建て相当
2018/12/30 リンク