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何者にも頼らず自分の足で立て|akiko_saito
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何者にも頼らず自分の足で立て|akiko_saito
私は私と はぐれる訳にはいかないから他人より自分を大事にしろと言われるので、自分を大事にしようと思... 私は私と はぐれる訳にはいかないから他人より自分を大事にしろと言われるので、自分を大事にしようと思った。そこで依存元を断った。だがそれで気づいたのは、基本的に自分などどこにもなかったということだ。 自分などというのは単なる形骸で、他人に拠らないと、他人と関わりそして愛さないと、人間などただの骨人形なのであった。他人を愛せるように自分を愛せたらどんなに良いのかわからない。支柱を喪った建物が崩れるように、わたしはただ崩壊した。 私は両親親類縁者友人その他から溢れるような愛を注がれて生きてきたので自己肯定能力が自然と高まるはずだがそうはいかなかった。 身体のどこかに穴が空いていて、その穴から無限になんらかのちからが無限に湧き出る石油のように溢れ出ていて止めることができない。以前何かを猛烈に愛していた時に出ていたエネルギーがダムの放水のようにただ身体から漏れ出している。 その結果、他人に関与しない