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女を描くのうまい?|みやずまみやず
吉行淳之介という作家がいた。 彼の小説は、昭和の暗く淀んだ性愛を、悲しく、これ以上ないほどに悲しく... 吉行淳之介という作家がいた。 彼の小説は、昭和の暗く淀んだ性愛を、悲しく、これ以上ないほどに悲しく描き続けていて、陽気だった。文豪たちのエッセイを読むと必ずといっていい人登場する大酒豪のお調子者であり、伝説にも麻雀にも欠かせない人物だった。 吉行淳之介は、よく「女を描くのがうまい」と男性の作家から評価されるのが多かった。その評価を僕は気に入らなかった。彼の小説はこれ以上ないほどマチズモにあふれていて、読んでいると女性を支配する気持ちよさでクラクラした。 その吉行淳之介のエッセイか、小説だかよくわからないけれど、風俗嬢の女性が「かわいそうな身の上話」をしたところで「そういう嘘をつくと気持ちいいだろう」といったぐあいにメシっとするシーンがあって、どの本だったか思い出せない。いま思い出しても最悪な記述だと思う。でも、この最悪さは悲劇でしか身を守れない弱者をメタメタにする快楽が詰め込まれている。
2018/02/16 リンク