涙を誘う道具としての「悲劇のトランスジェンダー像」の枠を超えない。映画 #ミッドナイトスワン 感想｜松岡宗嗣

9月25日から公開されている映画『ミッドナイトスワン』、草彅剛さんがトランスジェンダー女性の役を演じていることで話題を呼んでいる。 映画を観て、私は本作が「マジョリティの涙を誘うために”かわいそうなトランスジェンダー像”が利用されてしまった映画」だと感じた。評価できる点もあるが、トランスジェンダーの表象をめぐる問題を多く含んでいると感じた点について書いていきたい。 （※この記事はネタバレを多く含んでいます。ご注意ください。） 直面する困難を描く映画『ミッドナイトスワン』のあらすじは以下。 「故郷を離れ、新宿のニューハーフショークラブのステージに立ち、ひたむきに生きるトランスジェンダー凪沙。ある日、養育費を目当てに、育児放棄にあっていた少女・一果を預かることに。常に片隅に追いやられ てきた凪沙と、孤独の中で生きてきた一果。理解しあえるはずもない二人が出会った時、かつてなかった感情が芽生え始め

[bokmal]

「レズビアンすぐ死ぬ」問題、どこかで読んだな…北村先生だったかな。/そうだった。“Bury Your Gays”,「ゲイ埋葬譚」 https://wezz-y.com/archives/70347/

[questiontime]

トランスジェンダーが第三者の母親になりたいと強く願う結果としてＳＲＳを選択するというのはとても不自然。「肉体が女性でなければ母親にはなれない」というのはシスジェンダーの規範の押し付け。

[yas-mal]

「お母さんになれる」のシーンは、自分も違和感を持った。一方で、あれだけの関係を築きながら、そこに囚われ続ける"哀しさ"を感じた(が、それが監督の意図や他の客の受け止めと同じかはわからない)。

[Harnoncourt]

「肉体が女性でなければ母親にはなれない」というのはシスジェンダーの規範の押し付け。←そのとおりよねー。「自分がこの子ののママになるんだよ！」という本人のポジティブな意思（矜持）の表現がみたいです。

[suneo3476z_tn]

”"母性”を女性らしさの象徴として位置づける規範を強化"する立場に立ちうるトランスジェンダー女性像はリアリティがあるし、そこを批判することこそが非当事者的な視座のように思える。

[cinefuk]

タイに渡航して行った性別適合手術の失敗で失明し、下半身が血まみれになりながら、子供の介護を受けながら感動的な死を迎える（なるほど）『非シスジェンダー・ヘテロセクシュアルの人間は最終的に死んでしまう』

[brightsoda]

直接は関係ないんだが、トランスやその他性について議論を深めるなら体の性と精神の性をそれぞれ全く異なる呼称にした方がいいと思う。>questiontimeに反論したいが差別的にならない方法が思いつかずそう思った。