投票のパラドックス、あるいはスイスと生きた豚 - P.E.S.

Freakonomicsに投票についての質問が来たそうで、それが読者への質問として公開されていました。投票というと、政治経済学にはなぜ人は投票をそもそもするのか？という疑問があります。投票しなかった人がなぜしなかったのかと問われてよく答える様に、一人の投票で政治が変わるわけはないのですから*1、経済学の観点からするとそんな事をわざわざコストを払ってなぜ行うのかという事になります。しかし投票率は低い低いと言われつつも、シンプルな経済学的観点からは説明のつかない数の人たちが実際に投票しています。これは投票のパラドックスと呼ばれる政治経済学の重要問題で、これを説明する為の色々な論文が書かれているわけですが、そのうちの一つを解説した2005年のFreakonomicsへのリンクが上記のポストで貼られてました。これは丁度、俺の興味の対象についてなので、2005年のものですが訳しておきます。 なぜ投票

[h-hirai]

via http://d.hatena.ne.jp/kihamu/20090321/p1

[animist]

あなたの投票には価値がない。選挙が一票差で決まる事など無いからだ。しかし、あなたの投票には意味がある。それらの集積が選挙結果として政治に影響を与えるからだ。経済学に合理的な判断が選挙は無価値だとしても

[Hicksian]

投票それ自体に利益があるわけではない。投票することが「よき市民」であることのシグナルとなり、その人の名声（reputation）を高めるからこそ人は投票する。

[T-norf]

奥が深い

[BUNTEN]

「投票の最も大きな価値は、」知り合いの政治愛好会員に連れられていって、名誉会長への忠誠心を見せつけることができるということかもしれない。