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ビールとチーズと、赤いチョッキとこぐまパン。 - くららの手帖
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ビールとチーズと、赤いチョッキとこぐまパン。 - くららの手帖
アッペンツェルは、スイスの東の端。 ドイツ国境にほどちかい、ビールとチーズと、赤いチョッキの民族衣... アッペンツェルは、スイスの東の端。 ドイツ国境にほどちかい、ビールとチーズと、赤いチョッキの民族衣装、それから「こぐまパン」という焼き菓子が有名なのどかな街である。 「空色」の絵の具でひたすらぬりつぶしたような、どこまでもつづくあかるい空。 その空の下に並行して幾重にもつらなるのは、こどもが「みどり」のクレヨンで気ままにぬりかさねたような大小の丘だ。 丘のあいだをぬうようにすすむと、おもちゃみたいな小さな教会や、牛の群れ、オレンジがかった茶色の屋根の民家がポツリポツリとすがたをあらわす。 まるでページをめくるうち、絵本の中に迷いこんでしまったようなこの街に、ジュディとマーチンは暮らしている。 厩舎の前に車をとめ、ぶどうの蔓とゼラニウムで縁どられた母屋に面した中庭をのぞくと、草まみれのモジャモジャの黒い巻き毛をこすりつけ歓迎してくれたのは、ドゥードゥル犬のアマドゥだ。 「ちょうどケーキをオー