社会の慣性の法則：変化には長い時間を要する - シンギュラリティ教徒への論駁の書

シンギュラリティ論においては、ひとたび人間を超える人工知能が作られると、その人工知能は自身の知能を再帰的に指数関数的に成長させるのみならず、物質的貧困や紛争といった社会のさまざまな問題までもたちどころに解決できると主張されています。 この種の根拠のない信念、すなわち、「知能の高さや思考の量のみが進歩におけるボトルネックである」という「思考主義」の考え方について、前回のエントリで検討し批判しました。 もちろん、純粋な思考力のみによっては科学研究や技術開発を進歩させることは不可能です。それだけではなく、開発されたテクノロジーを社会に展開し、テクノロジーが社会を変化させるためにも、やはり長い時間を要します。物理的な物体を置き換えるには時間とエネルギーを要し、現に存在する過去の進歩の成果が未来の進歩への障壁となるからです。 先進的なIT企業におけるプロダクト開発の事例においては、1年や1ヶ月といっ

[entropiajp]

同意。国家、企業、組織、質量が大きいものほど変化は緩慢(に見える)

[sabro]

人のほうがデジタルな仮想空間で生活するようになるから大丈夫だよ

[turanukimaru]

これについてはシンギュラリティの問題というよりは「理想は今すぐに実現されるべき」という気の短い人ばかりだという事だと思う。バリアフリー工事は順番にやるしかないって言うと差別を容認してると言われる。

[Dursan]

「思考能力は脳みそを超えられるか」問題

[midnight-railgun]

超知能とやらがテクノロジー置換の妨げになっている問題も解決してくれるんじゃないの？だとしたら「不連続な爆発的進歩」も起こり得る？