調査する人生 第1回：打越正行 x 岸政彦 相手の10年を聞くために、自分の10年を投じる｜web岩波たねをまく

今回お話しするのは、和光大学の打越正行さんです。2019年に刊行された『ヤンキーと地元──解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち』（筑摩書房）は、発売より大きな話題を呼び、第６回沖縄書店大賞 沖縄部門大賞を受賞しました。対談を通じて、10年以上をかけて沖縄の若者たちの社会に入っていった打越さんの「調査する人生」を聞きます。 暴走族の中でパシリをはじめる 岸 打越正行さんは社会学の中では伝説的なひとで、最初に会ったのは15年くらい前、当時からすごいフィールドワーカーがいると話題になってたんです。まだ20代ですよね。あの時は沖縄に入る前だった？ 打越 そうですね。広島で暴走族の調査をやってた頃です。はい。 岸 その調査は、打越さんが暴走族のたまり場に歩いて近寄っていって、「ぼくを入れてください！」って言って始まった。 打越 人類学的には極めてオーソドックスな、つまり調査する人びとの

[hk-03]

“他者の行為の説明の精度と質が悪いと、別世界のビックリ話で終わってしまいます。” → これは調査対象が何であれ、そうなるよなあと思います。

[takAmid]

仕事や産業とコミュニティの相互関係が興味深い. 少子化の影響が指摘されているけどマクロ経済の影響も大きそう. 有効求人倍率は高度経済成長やバブル期でも1.0を超えず, 2011年には0.2台, 16年に初めて1.0超えと特異な動き.

[nakarx]

ヤンキーと地元の人

[tsubame_nanami]

“理解するってね、どこかで情状酌量してしまうんですよ。…でも、同じ状況だったら俺も彼女を殴ったかもしれないってところまで持って行くのか。持って行かないとすると…どう距離を縮めていけばいいのか。”

[skel]

すごいなあ。こういう身体を張ったフィールドワークをせずに上から目線で物事を語る社会学者のなんと多いことか。

[hamamuratakuo]

建設業界の人員不足→ヤンキーの減少（少子化）

[usuzumineko]

社会調査の真髄。社会学はダメだーという人たち。沢山のエスノグラフィの実践があってローカルな構造もいろいろあるので読んで欲しいです。何もしない社会学者ばっかじゃないよ。

[dormfsrsdo]

感動しちゃった　テーマは重くて難しいんだけど

[tettu0402]

めちゃくちゃ面白い。やっぱりディテールが全てだな。

[bokmal]

“製造業はマニュアルの存在からもわかるように「書かれた言語」がその特徴で、建設業は文脈依存的な「話し言葉」が中心となっています”

[dekawo]

“選択肢はないんです。先輩を怒らせないようにふるまったり、どう話を落とすのか感覚的なものを、4、5年かけて身に着けてやっとひとつ地元で生きるという選択肢をつくる/先輩の扱い方はその先輩にしか使えない”