『パラサイト 半地下の家族』：「格差社会」を描くことには失敗していないか？ - THE★映画日記

『ジョーカー』と並んで、最近の「格差社会映画」ブームの代表的な作品だ。 この映画は「寓話」的な作品であると言われることが多い。寓話であるということは、作品のテーマを鮮烈に描くために細部のリアリティはあえて捨象しているということだ。 実際、この作品に対してリアリティの観点から文句を付けるのは野暮な行為であるように思える。たとえば、話の根幹となる、主人公の半地下一家が金持ち一家の使用人たちを追い出して取って代わって"寄生"していく過程にはリアリティは全くないが、ここに関してはリアリティを求めることは映画の邪魔になるし「そういうものだ」と受け入れるしかない。 …しかし、この映画では、根幹には関わらない他のシーンでもディティールに違和感を抱かされて物語への没頭を妨げられることが多過ぎる。 私が特に気になったのが、物語の「転」となる事象が発生する直前、主人公一家が金持ち一家の酒や食料を拝借して宴会を

[akupiyo]

日本や韓国は有能でもルートから落ちたら取り返しがつかないしくみになっているのでは？　流動化しながら非柔軟したという指摘があるけど　→　https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2016/07/pdf/029-039.pdf

[memorabilia]

「有能であれば貧しくなるわけがない」という差別意識がもろに出た文章だなぁ

[goldhead]

そうでなくなってるのがこのところの格差というやつではなかろうか？　“「有能」な人間はなんだかんだでそれなりに良い仕事に就けて一定以上の生活が担保される”

[shikahan]

寄生先の父ちゃんはITベンチャー＝財閥系ではない、ということが明確だし、高台の豪邸の遠景には更に高い場所が写っているから、寓話ではあるけどそもそもそこまで単純な構図ではないのでは。

[kiwi-1680]

“このシーンでは、盗み飲みしている酒や盗み食いしている食料の量があまりにも多過ぎる。見ていて気が気でなかった。” そういう演出では？

[aomeyuki]

素直に読むと寧ろ「パラサイト」が如何に面白く示唆的な映画か理解できる文章だと思う。それと有能であろうと、優しさを秘めた一般的な市民であろうとあの状況なら誰かを踏みつけにする事を選ぶという内容でもある。

[gomer-pyle]

確かに違和感が多くて入り込めない映画だった。最近の若い人はあまり映画にリアリティとかを求めてないのかも。

[type-100]

ネオリベ社会における有能無能って結果的に金をどれだけ稼いだかでしか評価できないのでは？

[REV]

「有能なら椅子取りゲームで座れるはず」

[maturi]

リアリティを云々しても始まらないでスタートしてリアリティのなさが卑怯なの許せんで終わる、というの、筆舌に尽くしがたいわ～と言う文から始まる鴎外の文章「舞姫」みがある()