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007の映画から考えた「人間対AI」問題の本質
ほとんどの仕事がAI(人工知能)に奪われてしまうということが最近よく話題になっている。だからAIがで... ほとんどの仕事がAI(人工知能)に奪われてしまうということが最近よく話題になっている。だからAIができないこと、他の人に負けないスキルを持たなければ生き残れないということだ。 AIに仕事を奪われるという心配で、世の中が騒然としているが、そのわりには、AIにできること、できないことがきちんと理解されていないし、理解しようともせずに、ひたすら一部のメディアや個人から発信される過激な発言に扇動されている感がある。 核心を突くMの見立て 先日、アメリカ出張から帰る機中で、ジェームズ・ボンドを主人公とするスパイ映画『007』を久々に見た。最新作(と言っても2015年公開)の『スペクター』だ。最初はぼんやり見ていたのだが、思いのほか面白くて引き込まれた。 この作品は、イギリス情報局内の対立が背景になっている。ボンドの属するMI6が、別の情報機関のMI5に統合され、取り潰される危機に立たされる。それを推