報道は「チームは実験の誤りを証明した」ことを伝えたか

国際研究チーム「OPERA」は2011年9月に、ニュートリノの速度測定で光速を超える値を計測してしまったと発表し、2012年6月、これが誤りであったことが確認されたと報告しました。 速度を測定するため、GPS（衛星利用測位システム）で時刻を合わせる時計を発射側と到着側に計3台設置。このうち到着側で地上と地下の時計をつなぐ光ケーブルの接続不良や、ニュートリノ検出器の精度が不十分だった可能性が見つかり、今年5月に再実験を行っていた。 (via ニュートリノ「超光速」を正式に撤回 再実験で判明 - ITmedia ニュース) ■チームOperaの姿勢と業績 私はこの件に二つ感銘を受けています。一つは、彼らが当初、この実験結果をおかしいはずだと考えながら、「誤りを証明してほしい」と率直に発表したこと。2011年6月発表の直後、あるブログエントリが次のようなことを伝えています。 実験グループの結果

[k-takahashi]

『９カ月をかけて誤っていたと証明し、将来の物議の禍根を絶ちました』　『報道は読んだ人にこうした敬意を抱かせることが出来ているだろうか』　『ITmedia（に転載された産経新聞）の記事とブログエントリだけ』

[hyuki]

"Operaチームの科学者としての姿勢と業績には、敬意が払われてもよいと思います。"