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イップ・マンとブルース・リーの奇妙な師弟関係と香港現代史
香港で実在した拳法家・イップ・マン(葉問、(1893-1972)をモデルにした映画イップ・マンシリーズの最... 香港で実在した拳法家・イップ・マン(葉問、(1893-1972)をモデルにした映画イップ・マンシリーズの最終作となる 「イップ・マン 完結」が、新型コロナウイルスのため予定よりも遅れたものの、いま、全国各地の映画館で上映が広がっている。そのなかの見どころは、なんといっても、現実でも、映画の中でも、イップ・マンの弟子として拳法を学んでいたブルース・リー(李小龍)との絡みから浮かぶ2人の奇妙な師弟関係のありようではないだろうか。 筆者は8月に刊行した新著『香港とは何か』(ちくま新書)のなかで、香港映画を通した香港史理解の方法を提示し、特に、1970年代に世界を席巻したブルース・リーの一連の作品と、2000年以降に世界的なヒット作となったイップ・マンシリーズは、現実と銀幕の二重構造のなかで展開される二人の「共演」がモチーフとなっており、二人の関係を知っておくことは上映中の「完結」を見るための予備
2020/09/08 リンク