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安倍元首相の「死」 SNS時代の憎悪と分断の果て
いまだ続くコロナ禍で、私たちは嫌というほど社会、そして言論空間の歪みを目撃してきた。その歪みが増... いまだ続くコロナ禍で、私たちは嫌というほど社会、そして言論空間の歪みを目撃してきた。その歪みが増幅される中で、安倍晋三元首相は7月8日、参議院選挙の遊説中に凶弾に倒れ、突然命を奪われてしまった。 岸田文雄首相は「卑劣な蛮行は断じて許せるものではない」と語り、非業の「死」を伝える新聞各紙には「民主主義の破壊許さぬ」(朝日)、「民主主義への愚劣な挑戦」(毎日)、「卑劣な言論封殺 許されぬ」(読売)、「許されざる蛮行」(日経)との見出しが並んだ。もちろんその通りではあるのだが、「民主主義に対する」という言葉に違和感を覚えるのも事実だ。その「解」について考えてみたい。 国論を二分する政治課題に挑んだ安倍元首相に「反対と怒号」 筆者が読売新聞の記者として初めて安倍氏を取材したのは、2004年12月であった。その年は自衛隊の創設50年という節目であり、自衛隊のイラク派遣にはじまり、北朝鮮の核とミサイル
2022/07/20 リンク