太宰治 走れメロス

メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐（じゃちぼうぎゃく）の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此（こ）のシラクスの市にやって来た。メロスには父も、母も無い。女房も無い。十六の、内気な妹と二人暮しだ。この妹は、村の或る律気な一牧人を、近々、花婿（はなむこ）として迎える事になっていた。結婚式も間近かなのである。メロスは、それゆえ、花嫁の衣裳やら祝宴の御馳走やらを買いに、はるばる市にやって来たのだ。先ず、その品々を買い集め、それから都の大路をぶらぶら歩いた。メロスには竹馬の友があった。セリヌンティウスである。今は此のシラクスの市で、石工をしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく逢わなかったのだか

[ite]

小学生のころ、何故これが名作なのかわからなかった。中学生のころは、王の気持ちが良くわかった。高校生の時は、メロスのように生きたいと思った。今はセリヌンティウスになりたい。漸くわかった。これは名作だ。

[FTTH]

エンターテイメント版はこちら⇒http://shushokuhazarigani.web.fc2.com/bunshou/melos.html

[ukeye]

最初から最後まで疾走感溢れてる

[pollinosis23]

走れメロスってこういう落ちだったのか！知らなかった！コロコロコミックにありがちだぞ！

[thrakt]

今読み返してみると、また感慨深いものがある

[peketamin]

素晴らしかった...。こんなに短いことすら知らなかった。大事にとっておかず、もっと早くに読めばよかった/と思って評論を読んだら我が不明を恥じた笑

[yujin_kyoto]

“「罪の無い人を殺して、何が平和だ。」 「だまれ、下賤（げせん）の者。」”

[side_tana]

なんとなくよんでたんだけど，改めて見ると1984の真逆の話だよなぁこれ

[betelgeuse]

村からやってきた屋外移動型羊養殖業者メロス氏と、同じ村出身で現在は都市部で石材加工業を営むセリヌンティウス氏。メロス氏は買い物後、単細胞に任せて王宮に踏み込み、警察の持ち物検査で刃渡りの長いナイフが見

[yubiquita]

真の勇者、メロスよ。今、ここで、疲れ切って動けなくなるとは情無い。→おおゆうしゃよ しんでしまうとはなさけない

[neogratche]

これから初めて読む

[FGA]

むしろメロス。原文→

[mimizuku004]

twitterでネタにしまくってるのでいい加減ブクマしとこう。

[donncherrrryy]

太宰ツアー／>太宰は今まで散々面倒をかけてきた井伏に、借金の申し出のタイミングがつかめずにいた。激怒しかけた檀に太宰は「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね。」 と言ったという。

[memoclip]

走れメロス

[suika10]

じゃちぼうぎゃくの王に人質として預けた親友を救うべく走り続ける男の話