米国務長官がＨＳＢＣ批判、香港巡り－企業への政治的圧力高まる

ポンぺオ米国務長官は９日、英銀ＨＳＢＣホールディングスが中国による香港への「国家安全法」導入の動きに支持を表明したことを批判した。香港に依存する多国籍企業に対する政治的圧力の高まりが浮き彫りとなった。 ポンペオ長官は声明で、英国に対する中国共産党の「威圧的な嫌がらせ戦術」に加担したとしてＨＳＢＣを非難。これに先立ち、同行とスタンダードチャータードの大株主であるアビバ・インベスターズのデービッド・カミング氏も、法律の詳細や同法がどのように適用されるかを知らずに両行が同法を支持したことに懸念を示していた。 ポンペオ長官は「特にＨＳＢＣに対する中国共産党の威嚇は教訓となるはずだ」と指摘。 「中国政府は依然として同行の中国事業を利用して英政府に政治的影響力を及ぼそうとしており、同行が忠誠を示しても中国の敬意はほとんど得られていないようだ」と語った。 ＨＳＢＣの香港在勤広報担当者は10日、コメントを