リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が原因とみられる共同水源の水位低下が岐阜県瑞浪市で確認されたことで、26日に投開票される静岡県知事選の候補者たちの主張に変化が出てきた。リニア静岡工区の着手に対して、厳しい言葉や慎重な物言いが目立つようになっている。 知事選には新人6人が立候補している。政党の公認や推薦を受ける3人の中ではただ一人、もともと着工に「反対」しているのが共産公認の党県委員長森大介氏(55)。水位低下問題が発覚した直後の16日、静岡市であった演説でいち早く問題に言及し「リニア工事は岐阜だけでなく各地で地下水脈を破壊する」と批判した。 17日には大井川流域に入り、掛川市では「水道水の9割が大井川の水。岐阜のニュースは決して人ごととは思えない」と主張。20日は島田市で、「リニアの工事が進めば進むほどトラブルは避けられない」と指摘した。演説後には、「『岐阜のようになっては困る』という声