４０年目の「ロンバケ」論 大滝詠一と大瀧詠一の足跡たどって【今月の一枚■特別編■】：時事ドットコム

大阪大学教授 輪島裕介 音楽史に残る名盤中の名盤『Ａ ＬＯＮＧ ＶＡＣＡＴＩＯＮ』は１９８１年３月２１日の発売。（Ｃ）ＴＨＥ ＮＩＡＧＡＲＡ ＥＮＴＥＲＰＲＩＳＥＳ．【時事通信社】 大滝詠一のアルバム『Ａ ＬＯＮＧ ＶＡＣＡＴＩＯＮ（ア・ロング・バケーション）』（以下『ロンバケ』）が発売４０周年を迎えた。 膨大な制作時間を費やし、多くのスタジオ・ミュージシャンを動員して、１９５０年代後半から６０年代前半のアメリカのポップ音楽の諸要素を極めて精緻に組み合わせて練り上げたサウンド、ロックバンド「はっぴいえんど」でキャリアを開始した際の盟友で、当時、売れっ子作詞家に転じていた松本隆による繊細かつノスタルジックな歌詞、細かな音韻や発声まで配慮された歌唱、さらに無人のプールを描いた永井博によるレコードジャケットのイラストが相まって、当時記録的な１００万枚を超える売り上げを記録した。 本作で確立された

[call_me_nots]

"現代日本における音楽愛好のあり方は、特に熱心なマニアになればなるほど、飛行機そのものや旅の経験よりも「救命具の品質」を偏重する傾向があるようにも思える"

[changpian]

うーん、大滝が愛好したブリル・ビルディング系音楽って、(ガレージ・バンドの実践と違って)やっぱりレコードというメディアと切り離せないと思うけど…。