月刊基礎知識 from 現代用語の基礎知識

縦横比のこと。矩形のものの縦の長さと横の長さの比をいいます。最近、普及し始めた薄型テレビはデジタル放送のハイビジョン画面を表示するため、横と縦の比率が16：9になっているのはみなさんご存知の通りです。 デジタル放送の普及とともに、ハイビジョン放送の横長の画面も徐々に市民権を得つつあるようです。ハイビジョンのアスペクト比は16：9ですが、この比率を決めたのはＮＨＫです。1964年頃から高精細テレビの研究を始め、人間が視覚的に最も臨場感を感じる視野の角度が30度くらいであることから縦横比が決められました。研究の結果、5：3（15：9）か6：3（18：9）がいいということになり、70年頃の高品位テレビの暫定規格ではアスペクト比が5：3となっていました。その後、映画との互換性をとって現在の16：9になりました。 現在主流のアナログテレビ放送のアスペクト比は4：3。横長のワイド画面に慣れてしまうと、