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〈あとがきのあとがき〉寛容と多様性の大切さを伝えるドイツ啓蒙思想の古典劇 「新啓蒙主義」のすすめ──『賢者ナータン』の訳者・丘沢静也さんに聞く - 光文社古典新訳文庫
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〈あとがきのあとがき〉寛容と多様性の大切さを伝えるドイツ啓蒙思想の古典劇 「新啓蒙主義」のすすめ──『賢者ナータン』の訳者・丘沢静也さんに聞く - 光文社古典新訳文庫
宗教の枠を越えることに寛容な人たちと、越えることを禁ずる厳格な人たちが織りなす、絡まる糸のような... 宗教の枠を越えることに寛容な人たちと、越えることを禁ずる厳格な人たちが織りなす、絡まる糸のような人間関係。息もつかせぬミステリー風の展開のなかで、宗教の枠を超えた「多様性」と‘わかったつもりにならないこと’や‘自分で自分の蒙を啓くこと’の大切さを説く18世紀啓蒙主義を代表する劇詩。丘沢さんがこの作品に注目したのはなぜだったのだろうか。 ──拝読して、訳文にいまの若者言葉を思わせる言い回しが入っていて、総じて若々しい文体であることに驚きました。これは意識的なものだったのですか。 丘沢 いえ、特別意識はしませんでした。私、若いですから(笑)。ただ、戯曲って読みにくいですよね。それで1人称を固定してしまった。たとえばサラディンなら「わし」という具合に。同じ人でも「おれ」と言ったり「私」と言ったり、場面によって使い分けるわけですが、それをやめた。ただ修道僧だけは、 途中で人格が変わるので、「わたく