化学：生命の化学的起源がどのように形成されたかという謎の解明に向けた熱い流れ | Nature | Nature Portfolio

生命の化学的起源に関係のある分子が、火山や地熱系に見られる岩の割れ目を通る熱流によって精製され得ることが実験室実験で明らかになった。このことを報告する論文が、Natureに掲載される。今回の研究から、生命の最初の構成要素が複雑な化学混合物からどのように形成されたかについての説明が得られた。 生体高分子とその成分の形成は、初期地球における生命の起源の重要な瞬間だった。しかし、そうした経路を実験室内で再現するのは困難で、多くの場合、これらの複雑な反応から数多くの副産物が生じる。このことは、生物を構成する生体関連物質が無視できる程度に少ないことを意味する。こうした要素を精製する方法を考案しようとするこれまでの試みでは、一度に広範囲の分子を単離することができず、方法の特異性に限界があった。 今回、Christof Mastらは、地質学的な発想によって作られた、微小な亀裂（厚さ170マイクロメートル

[zeroset]

地殻の微小な亀裂を模したチャンバーで温度勾配に沿ってアミノ酸等を濾過したところ、分子構造のわずかな違いで単離・濃縮されたとのこと。液体クロマトグラフの様な作用をしたってこと？面白い。

[nekomikenyan]

おもしろい。しかし数億年という時間経過が前提な気がするからかなり検証不可能な問題。

[brusky]

可能性さえあれば億年単位で試行され続けてどっかで成功するよなぁと思ったり

[augsUK]

細胞内の膜なし相分離機構はここ最近のホットトピックだけど、そもそも生命の起源にも関係してるのではという推論に強めの実験結果がでたのか。

[otchy210]

宇宙起源説もロマンがあるが、こちらもなかなか。というか「可能性が高そう」までは辿り着けたとしても、タイムマシンが発明されない限り他の説を棄却することは出来んよな。

[aceraceae]

生きている間に無生物から完全に人工的に作られた生物の誕生のニュースに出会えるかな。

[auto_chan]

空中、浅瀬、深海それぞれで生命の部品が形成されるのおもしろい。さいごにタンパク質RNA細胞膜が合体して歯車が回り始めた錬金釜はどこなんだ……！

[circled]

そんな都合の良いサイズの亀裂とアミノ酸生成に必要なミネラルや有機物や温度や圧力が、たまたまタイミングよく全て揃ってDNAにまでなれてしまう地球って凄いですねというチート感が漂う