司馬遼太郎さん生誕１００年イベント 東大阪市で開催 思い出のエピソード尽きず

作家の司馬遼太郎さんが来年、生誕１００年を迎える節目を記念するイベントが、司馬さんが晩年を過ごした大阪府東大阪市で開かれた。会場の市文化創造館小ホールには市民ら約２００人が集まり、司馬さんにまつわる思い出話に耳を傾け、演奏会などを楽しんだ。 イベントは９日夜に行われ、司馬さんの義弟で、司馬遼太郎記念館の上村洋行館長（７９）が「司馬遼太郎と大阪」をテーマにエピソードを披露した。 なぜ、司馬さんが大阪市内から東大阪へ移り住んだのか－。司馬さんと同じ産経新聞記者だった上村さんは「新聞記者ですから、閑静な場所よりも、ざわざわした雰囲気のほうが物事を考えやすい」と解説。喫茶店や映画館、理髪店など「都市の機能がそろっていた」とも説明し、電話番号の市外局番が「（大阪市内と同じ）０６だったのもある」との説も語った。 司馬さんは自宅周辺を夫婦で散歩するのが日課で、上村さんは「歩いているときも物事を考えていた