日銀、国債評価損は１０兆円超 金利上昇による価格下落が影響

日銀が２８日公表した令和５年度上半期（４～９月）の決算によると、保有する国債の時価が購入時の価格である簿価を下回り、１０兆５０００億円の評価損が生じた。米国の利上げや日銀の金融緩和策の修正で金利が上昇し、市場で国債価格が下落したことが響いた。 日銀は、国債を満期で元本が償還されるまで保有することを前提にしているため、直ちに金融政策や運営に問題が生じるわけではない。しかし、評価損が膨らみ続ければ財務の健全性に懸念が生じ、金融市場が不安定になるとの指摘もある。

[Cyana]

“国債を満期で元本が償還されるまで保有することを前提にし/直ちに金融政策や運営に問題が生じるわけではない。しかし、評価損が膨らみ続ければ財務の健全性に懸念が生じ、金融市場が不安定になるとの指摘もある”