衆院３補欠選挙、結果は本当に命取りなのか？ 自民党は沈滞も、岸田首相はなお意気盛ん 政界徒然草

自民党役員会に臨む岸田文雄首相＝４月１５日午後、国会内（春名中撮影）衆院東京１５区、島根１区、長崎３区の３補欠選挙（２８日投開票）が告示された。自民党は東京、長崎には候補を立てず、不戦敗で「２敗」が確定。残る島根で野党候補との一騎打ちを落とせば「全敗」となる。政府・与党にとっては大きな打撃で、岸田文雄首相の政権運営はいっそう揺らぐ‥というのは紋切り型の解説だが、政局には今のところ切迫感は乏しい。派閥政治資金パーティー収入不記載事件で与党が沈滞するなか、外交、内政で局面転換を目指す首相はなお意気盛んだ。 「実績と実行力訴える」「政治の信頼回復に向け、政治資金規正法の改正など、取り組みをしっかり訴えなければならない。あわせて賃上げと、３０年続いたデフレ経済からの脱却など、先送りできない課題についても実績と実行力をしっかり訴えなければならない」