国際会計基準にまつわるITベンダーの誤解

どうもITベンダーは誤解しているんじゃないかと思うことがある。それは例の国際会計基準にまつわる話だ。日本でも2015年もしくは16年から適用されるのがほぼ確実になったため、ITベンダーも「商機！」と色めき立ち・・・。誤解しているんじゃないかと言うのは、この商機かどうかの判断ではない。「国際会計基準適用は経営トップの課題」と無条件で信じていることが、ヘンなのだ。 こう書くと、「東葛人も遂におかしくなったか」と声が聞こえてきそうである。「国際会計基準の適用はすべての企業にとって経営課題に決まっているじゃないか」。もちろん、その通り。それについては何の異存もない。そうではなく、問題は“経営トップ”の課題となっているのか、である。えっ、やはりそうに決まっているって。 では別の話をしよう。情報システムは経営トップの課題となっているか、これだとどうか。多くの人が「うーん」となるだろう。以前、IT Do

[hiroki_ya]

財務担当役員やCFOから昇格した経営トップが増えている。さらに、金融機関出身の経営トップも多い。彼らは国際会計基準の適用を自らの課題と受け止めているだろう。ITベンダーもそうした企業に提案すれば、大きな案件

[mentum]

IT部門は経営機能として役割を果たせず、タコツボ化／会計にかかわる話は経理・財務の専門家たる担当役員に丸投げ