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追い風 - 短編 第66期 #4
作者: ハコ 文字数: 1000 最近とにかく追い風が強い。ベッドの中でも強かった。その風は透明でもなく、... 作者: ハコ 文字数: 1000 最近とにかく追い風が強い。ベッドの中でも強かった。その風は透明でもなく、だからって口で言える色もなく匂いもなくて、乾いてもいなかった。もちろん、掴める訳がない。だから、分析することもできない。精神科に行く。正常だから心配するなと医者は云う。神経科にも行った。眼科にも行った。 ――耳鼻咽喉科? 医者の誰もがみんな、がっかり“あー”と溜息ついて笑っていた。 「あー」 通勤の車の中でも強かった。閉め切って、エアコンだってつけてない。FMから演歌が流れる。勘が働いてこれではないかとボリュームを下げる。やっぱり風は強かった。 ――諦めて音量を上げる。 髪がなびいてイライラした。 「あー」 ボーナスが出たので、顕微鏡を買った。風呂場で髪を切って睨んでみた。見えたって、フケでしかない。驚いても白髪でしかない。何本観ても、結果はまったく変わらない。 ――恋人に相談した。
2008/03/21 リンク