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ブックマーク / note.com/pha (3)

  • [未発表原稿]大きなシステムに流されないこと|pha

    人生の土台となる読書』用に書いたけど使わなかった原稿です。大きな影響を受けた鶴見済さんの話です。 高校生の頃に衝撃を受けたといえば、鶴見済さんのだ。 『完全自殺マニュアル』は自殺の方法をひたすら解説したで、1993年に発売されると100万部を超えるベストセラーになるとともに、有害図書として規制されたりもして、社会現象になっただ。 「世紀末を生きる我々が最後に頼れるのは生命保険でも年金制度でもない。その気になればいつでも死ねるという安心感だ。」というキャッチコピーに懐かしさを感じる。そうか、当時は世紀末だったんだよな……。 平坦な下り坂をだらだら下るような21世紀を20年も過ごしているともう当時の気分は忘れてしまいそうになるけれど、90年代の終わり頃は、今が末世のような、全てが完成して終わりつつあるような閉塞感があったのだった。 このには確かに自殺の方法が詳しく解説されている。だ

    [未発表原稿]大きなシステムに流されないこと|pha
  • [個人史]人には闇の部分があるということ|pha

    人生の土台となる読書』用に書いたけど使わなかった文章です。高校生の頃に鬼畜系のが好きだった話、京極夏彦と村崎百郎の交流の話、などです。 高校生になっても僕は相変わらず暗い人間のままで、学校は何も面白くなかった。ゲームくらいしか楽しみがなかった。そして、そんな自分を特別だと思い込むために、ヤバいを探していた。 高校生の頃、「鬼畜系」と呼ばれるが流行っていたのでよく読んでいた。鬼畜系というのは1995年に発行された『危ない1号』という雑誌から始まったムーブメントで、死体、犯罪、ドラッグなど、世の中で眉をひそめられるような悪趣味なものについて扱っていた。『危ない1号』の編集長であった青山正明や、ライターであった村崎百郎といった人たちが鬼畜系の中心人物だった。 今思い返すと、そんなものを読んでいたのは黒歴史だな、と思う。当時の僕は、そんなアウトローな世界には全く縁がなく、進学校におとな

    [個人史]人には闇の部分があるということ|pha
  • 文章の未来|pha

    文章を書いていくにあたって、どこで何を書いていけばいいかちょっと迷っている。 こないだふと、雨宮まみさんが亡くなってまだ一年か(もっと長い気がした)(雨宮まみのいないインターネットをもう一年も生きてしまった)、と思って、ウェブ連載はときどき読んでいたけど単行は買ったきり積んでいた『東京を生きる』を読んでいて思ったのが、これめちゃめちゃいい文章でいいなんだけど、こういうのを作っても今はそんなに売れないのかもしれない……、ということだった。 東京という街と雨宮さん自身の生き方について綴られたで、ひりひりと切実で、文章は研ぎ澄まされていて、美意識もスッと通っていて、綺麗に磨かれた宝石のようなだ。だけどそんな磨き抜かれた宝石のようなハードカバーのを作っても、今はあまり買う人いないのかも、と思ってしまったのだ。 を買うとき、何か実用性があるものにはみんなお金を出しやすいけど、コラムやエッ

    文章の未来|pha
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