「家賃債務保証会社が入居者に食べ物を配っているなんて聞いたことないでしょ!?」 そういって笑顔で語りかけるのは、株式会社Casa(東京都新宿区)の社長、宮地正剛さんだ。身長は173cm。スラリとした長身に、サラサラヘアがよく似合う。ギラリと光る大きな目は常に会社の中を隅々まで見渡しているようだ。 会社に一歩足を踏み入れると、広々としたロビーの一角に、驚くものが飾ってあった。ガラスケースに丁寧に収められていたのは十数枚の手紙。それは、同社がこれまで関わってきた入居者から寄せられたものだった。 「大きな優しさをありがとうございました」 「ご配慮いただき大変感謝しております」 一枚一枚にびっしりと感謝の言葉が綴られている。 2017年10月に東京証券取引所市場第二部に上場し、わずか1年後の2018年10月には一部への市場替えへと導いた同社の宮地社長に話を聞いた。 「しっかり食べて普通の暮らしに戻