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ブックマーク / architect.hatenadiary.org (4)

  • 湊かなえ『贖罪』を読みながら『告白』のヒットを考えてみた - 棒日記

    『贖罪』は非常に告白と似た構成の作品である。『告白』と同じようなものを、というオーダーがあったのか、それとも湊かなえはこういった一人称形式の小説しか書けないのか、どちらかは分からないが、この分野において第一人者となれるほど湊かなえの腕が優れているか?といえば少なくとも技術の面において、首を傾げざるを得ない。一人称の叙述で、更に手紙やインタビューといった特殊な場面でのそれだけで作品を構成する、というのはなにも湊かなえがはじめたものではない。そして伏線や文章技術において、湊かなえが著しく上回っているということもない。こういった構成にはまだまだ伸びしろがあって、あと5作ぐらい同じような作風で勝負しても湊かなえは大丈夫であるとは僕は思うが、しかしそれは固定ファンが様式美として満足する、という『告白』大ヒットの一側面に支えられたものであることは間違いないだろう。 というと、『告白』のヒットはたまたま

    湊かなえ『贖罪』を読みながら『告白』のヒットを考えてみた - 棒日記
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    false_alarm 2009/07/09
    イニシエーション・ラブと慟哭
  • 告白 湊かなえ B  - 棒日記

    小説推理新人賞受賞作を連作化した短編集。淡々とした独白型の文章とそれぞれの章におけるイヤ〜な落ちのギャップがたまらない驚きのデビュー作。善悪を超越して読書の面白さに耽溺させてくれるという意味において、年度の新刊の中でも有数のエンターテイメント作品だと言えるのではないか。 帯に連なる書店員の賞賛の文字に躊躇はしたのだが、個人的にこのような告白を記録するような一人称の文章が好きなので買ってみたら大正解!大変に面白かった。 書のエッセンスはやはり第一章「聖職者」に集約されている。自分の娘が生徒に殺されたと淡々と話すという担任教師の常軌を逸した告白の異常さ加減、そしてよくこんないやらしい仕打ちを思いつくものだ、と感心してしまうほどのオチ。僕はこの二つの落差が作り出す読後感に、思わず震えてしまった。この切れ味は相当なものである。 続く章においても作品全体において目立たず張られた伏線を利用しつつ、

    告白 湊かなえ B  - 棒日記
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    false_alarm 2008/11/22
    これもだなぁ
  • 造花の蜜 連城三紀彦 A  - 棒日記

    毎日系地方紙に連載されていた連城三紀彦久しぶりの長編。誰も彼もが怪しく感じられる謎めいた誘拐事件の行方が、読者の予想だにしない次元の犯罪まで高められていく様は圧巻。何段仕掛けにもなったどんでん返しの連続は強烈で、しかもその一つ一つがしっかりと作りこまれている。円熟味のある腕を感じさせる傑作誘拐ミステリ。 兎にも角にも書を端的に表現するには傑作という言葉を使うほかないだろう。誘拐ミステリの全てを僕は読んだわけでは勿論無いが、しかしこれから誘拐ミステリの名作を挙げていくとするならば、書をそれに連ねなければならないと確信できる。それほど書は優れた格ミステリだと言えるのである。書の刊行日が10月のまさに末日だということを考えると、普通に考えて「○○ミス」のランキングレースには絡むのはかなり辛いというのがなんとも惜しい話だ。 さて、書を読んで読者がまず感じるのはどの登場人物も怪しい!とい

    造花の蜜 連城三紀彦 A  - 棒日記
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    読む
  • チェーン・ポイズン 本多孝好 B-  - 棒日記

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    false_alarm 2008/11/22
    本多新刊出たのか!
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