来年夏から日本でも4Kテレビ放送が開始されるというニュースをきっかけに、放送、電機、IT、Web業界界隈で馬券予想が盛り上がっている。 4Kテレビは売れない、必要じゃあない、いや売れる、欲しい、3Dの二の舞だ、いやあのときとは違う・・・云々。 いろんな評者が自分の意見や評価をブログでも語っていて面白く読んでいるが、ことテレビへの導入見通しについては、テレビの技術会社にかかわる映像供給側の身としては、もう少し突っ込んでこの問題を考えてみたくなる。 結論からいえば現行地上波で4Kテレビを導入するには困難な課題が多すぎる。 しかし私見だが、将来導入しなければ地上波放送の優位は崩れるかも知れないとも思う。 まず、直面する課題から。 2012年秋に完成した4K対応の新型テレビ中継車(東通所有)。 日本ではまだ数台しかない。 伝送容量の話 4Kというのは単純にいうと、現行のHD(ハイビジョン)放送